第1話

文字数 1,032文字

「小学生ゼニ道(どう)」

コンセプトとあらすじ
「どんな子供にも金を貸してくれる金融会社の社長の少年の、チョイ怖&心温まるストーリー」

小6の明日実は「どんな子供にも大金を貸してくれる」と噂の金融会社にくる。社長は同じ小6の銭山成道だった。あっさり大金を貸してくれるが、いくつか条件があった。明日実は守るために不正に手を染めようとするが、その中で大切なものに気づく。成道は借りた人間が本当に大切なものに気づけるか見ていたのだ。ただし成道は、自分の欲望に走る人間には容赦ない罰を下す。お金を借りた子供の話を、オムニバス形式で書く。

起・問題編①
明日実が金融会社にくると、うさんくさそうな社長の少年・成道がいた。明日実にポンと500万を貸してくれるが、条件があるという。①一か月以内に返すこと、②親には絶対に内緒にすること、③返せなかったら責任をとること。明日実は、家族のためにお金が必要だった。

起・解決編①
明日実は父親が失業し、今日中に500万がなければ家を手放すことになっていた。友達の協力でなんとかお金を振り込むが、返すために今度は学校の名簿を不正に売ろうとする。しかし学校にバレそうになり、友達が自分の罪をかぶろうとしていることを知って、友達のもとへ走っていく。

転・問題編②と解決編②
明日実はお金が返せず、成道の秘書になることに。中1の少年がきて、弟の足の手術費用を欲しがる。成道は1千万貸すが、実は弟のサッカーの才能に嫉妬してケガさせたのは彼自身。しかもお金は自分のサッカー留学の資金にする。彼は空港でスーツケースに入れられ拉致されていった。

結・問題編③と解決編③
小1の少年に1億円を貸す。少年の父は小さな遊園地の園長で、再建にお金が必要。しかし建設会社への売却は決定済み。少年は契約書を盗もうと彼らの跡をつけるが、父は少年のため夜の遊園地でパーティーを開き、最後の思い出を作る。成道は、密かに1億円を回収して帰っていった。


キャラクター

銭山成道 小6 小学生だが「どんな子供でも大金を貸してくれる」金融会社の社長をやっている。鋭い目にニヤニヤした口元。バブルの頃のような派手なスーツに、金ピカの腕時計や指輪、金歯をしていて、うさんくさそう。大人には絶対にお金を貸さず、誰に対してもふてぶてしい態度だが、飼っているネコには優しい。

明日実 小6 読者目線のキャラ。家族のために借金をしにやってきた。責任感が強く、真面目な性格だが、ときにその真面目が暴走しがち。 

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