第19話

文字数 353文字



『・・・大の男が泣いて、みっともないぞ』


「・・!?」

突然何処から話しかけられ、カリヤは立ち止った。



『・・・本当はこんな低いことしたくないんだけど、
君に色々わかってもらうには、これが手っ取り早いからな』


「・・!?あなたは誰・・・」

姿もみえず、再び話しかけられたので、カリヤが尋ねた。

とても綺麗な、
聞き覚えのある声だった。

それが続けた。

『・・・本当だったら、人間の君の偶然起こる「運」に見せかけて、
気づかせるのが本当の格の高い守護神。

だから本来なら、今、「私」は君の前に堂々と出るべきじゃない。


・・この今の私の行為は、こっちの次元のあまり高くない守護か、
 逆に悪い奴らがよくするパターンだけど、まあいいや。さっさとすませよう。

・・・こんなところでベソベソ泣いてないで、さっさと会社行って仕事しよう、カリヤ!』

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