私たちの時代

私たちの時代。

それはまだ、力や権力そしてそれらを持つ者の時代だった。

優れた学力や体力がなければ弱者として排除・淘汰されそうになり、誰も彼も生活に余裕がない時代であった。

窮地に立たされて助けを求めても、助けてくれる者ほとんどいなかった。

私たちは今まで、力に怯えながら暮らしていた。

それが近頃はどうだろう。

人権が尊重され、誰も彼もが自己主張できる時代になった。

若者たちは大切に育てられ、自己肯定感が高く、丁寧な暮らしをしていると感じる。

弱肉強食の時代を生きてきた私たちは、まるで取り残された存在かのようだ。

私たちは誰が大切にしてくれるのだろう。

誰が幸せにしてくれるのだろう。