1)起承転結を含んだプロット
文字数 1,848文字
起)
魔女と魔法使いが怪獣を退治している世界にある、良家の子弟子女だけが通う魔法学校、エギエネス学園。その学園の中等科に通う主人公のリツは大魔法使いの孫として強大な魔力を持っており、将来を期待されている13歳のエリートで優等生の女子である。リツは魔法の才能に恵まれている反面、おしゃれが苦手でいつも地味な格好をしてる。しかしリツは最強の魔女になってたくさんの怪獣を倒すことが将来の夢なので、おしゃれに時間を割きたいとは思っていない。
何故かリツになついているクラスメイトのアヤトはおしゃれでイケメンな名門一族の出身の男子だが、魔法の才能はまったくないぽんこつで残念な劣等生である。
アヤトはいつもリツにおしゃれをさせようとしてウザ絡みをしてくるので、リツはアヤトのことが苦手である。
承)
ある学期末、リツはアヤトと一緒に二人一組で行われる魔法学校の試験を受ける。
リツの呪文は完璧だったが、アヤトが呪文をど忘れしたため試験は大失敗に終わる。
リツは勉強不足で試験を受けたアヤトの怠慢に怒る。しかしアヤトの反省は妙にずれたものであり、アヤトはお詫びと称してリツをデートに誘う。リツは乗り気ではないが、仕方がなくデートに付き合う。
アヤトはそのデートで持ち前のセンスと観察力を発揮し、リツによく似合うリボンの髪飾りをプレゼントする。
リツは髪飾りをつけて可愛くなった自分に驚き、アヤトに少し心を許す。
しかしそのデートの帰り道に怪獣が出現し、怪獣退治する魔女の姿を間近で目撃したリツは、最強の魔女を目指す自分はおしゃれをしている場合ではないと思い直す。
リツは7年前の小さいころに、怪獣によって自分が住む街を壊されたことがあり、怪獣を倒したい気持ちが人一倍強い。
かつてのリツはおしゃれな服やかわいいアクセサリーが好きな女の子だったが、怪獣の前ではかわいいものは何の役にも立たずに壊れると実感したことで、おしゃれをするのをやめていた。そのことを改めて思い出したリツは再び、アヤトと距離を置く。
転)
学園の周囲では、なぜか怪獣の発生例が増えており、その現場には謎の少年の目撃情報があった。
怪獣はリツの周囲の人びとを傷付け、リツは過去の出来事を思い出して危機感を抱く。
やがて怪獣は学園の敷地に現れ、リツの前には謎の少年が姿を現す。
少年の正体はザルクという名前の怪獣の皇子であり、かつて怪獣には見えない可愛らしい幼体だったころに幼いリツに拾われ可愛がられていた存在だった。
7年前にリツの街を襲ったのは、そのザルクである。成体に成長したザルクは自分を可愛がってくれたリツを溺愛して執着し、リツ以外の全てを壊そうとしたのである。
だからリツは自分の軽率な行動によって周囲の人々が危険にさらされてしまったことに負い目を持ち、許されない間違いをしてしまった代償として怪獣と戦わねばならないと自分自身を追い込んでいた。
以前に一度は退治されたが再び復活したザルクは、リツの友人たちを襲う。中でも特に、アヤトを執拗に狙う。
実はアヤトの家系には先祖に怪獣がおり、アヤトは暴走する強大な力を持って生まれていた。兄や父がかけた封印魔法によってその力を封じられているために、アヤトは魔法が使えないぽんこつになっていたのだ。
ザルクはそのアヤトの強大な力を暴走させて、学園を壊そうとする。
結)
アヤトは、皆に迷惑をかけるくらいなら、自分を殺してほしいとリツに頼む。
しかしリツは上着のポケットに入れっぱなしになっていたアヤトにもらったリボンの髪飾りを身につけ、アヤトを救う決心をする。
そしてリツはアヤトからもらった髪飾りを媒介に使った魔法で、自分とアヤトを結ぶ魔法のリボンを出現させ、アヤトの暴走する力を制御する。大魔法使いの孫であるリツには、そうすることのできる才能があった。
リツはそのアヤトの力を使って、ザルクを攻撃する。
アヤトを暴走させる作戦に失敗したザルクは、リツとの戦闘によって力を使い果たし、一旦立ち去る。
危険を脱したリツがアヤトに髪飾りのお礼を言うと、アヤトも助けてもらったお礼を言う。
リツが何の役に立たないと思っていたおしゃれでかわいいものは、心を強くするのに役立ったのだった。
その後リツはアヤトの兄に、アヤトが持つ強大な力をこれからも制御してほしいと頼まれる。リツが制御に失敗した場合、アヤトはやはり殺されてしまうらしい。リツの責任は重大である。
リツとアヤトの物語は、ここから始まる。
魔女と魔法使いが怪獣を退治している世界にある、良家の子弟子女だけが通う魔法学校、エギエネス学園。その学園の中等科に通う主人公のリツは大魔法使いの孫として強大な魔力を持っており、将来を期待されている13歳のエリートで優等生の女子である。リツは魔法の才能に恵まれている反面、おしゃれが苦手でいつも地味な格好をしてる。しかしリツは最強の魔女になってたくさんの怪獣を倒すことが将来の夢なので、おしゃれに時間を割きたいとは思っていない。
何故かリツになついているクラスメイトのアヤトはおしゃれでイケメンな名門一族の出身の男子だが、魔法の才能はまったくないぽんこつで残念な劣等生である。
アヤトはいつもリツにおしゃれをさせようとしてウザ絡みをしてくるので、リツはアヤトのことが苦手である。
承)
ある学期末、リツはアヤトと一緒に二人一組で行われる魔法学校の試験を受ける。
リツの呪文は完璧だったが、アヤトが呪文をど忘れしたため試験は大失敗に終わる。
リツは勉強不足で試験を受けたアヤトの怠慢に怒る。しかしアヤトの反省は妙にずれたものであり、アヤトはお詫びと称してリツをデートに誘う。リツは乗り気ではないが、仕方がなくデートに付き合う。
アヤトはそのデートで持ち前のセンスと観察力を発揮し、リツによく似合うリボンの髪飾りをプレゼントする。
リツは髪飾りをつけて可愛くなった自分に驚き、アヤトに少し心を許す。
しかしそのデートの帰り道に怪獣が出現し、怪獣退治する魔女の姿を間近で目撃したリツは、最強の魔女を目指す自分はおしゃれをしている場合ではないと思い直す。
リツは7年前の小さいころに、怪獣によって自分が住む街を壊されたことがあり、怪獣を倒したい気持ちが人一倍強い。
かつてのリツはおしゃれな服やかわいいアクセサリーが好きな女の子だったが、怪獣の前ではかわいいものは何の役にも立たずに壊れると実感したことで、おしゃれをするのをやめていた。そのことを改めて思い出したリツは再び、アヤトと距離を置く。
転)
学園の周囲では、なぜか怪獣の発生例が増えており、その現場には謎の少年の目撃情報があった。
怪獣はリツの周囲の人びとを傷付け、リツは過去の出来事を思い出して危機感を抱く。
やがて怪獣は学園の敷地に現れ、リツの前には謎の少年が姿を現す。
少年の正体はザルクという名前の怪獣の皇子であり、かつて怪獣には見えない可愛らしい幼体だったころに幼いリツに拾われ可愛がられていた存在だった。
7年前にリツの街を襲ったのは、そのザルクである。成体に成長したザルクは自分を可愛がってくれたリツを溺愛して執着し、リツ以外の全てを壊そうとしたのである。
だからリツは自分の軽率な行動によって周囲の人々が危険にさらされてしまったことに負い目を持ち、許されない間違いをしてしまった代償として怪獣と戦わねばならないと自分自身を追い込んでいた。
以前に一度は退治されたが再び復活したザルクは、リツの友人たちを襲う。中でも特に、アヤトを執拗に狙う。
実はアヤトの家系には先祖に怪獣がおり、アヤトは暴走する強大な力を持って生まれていた。兄や父がかけた封印魔法によってその力を封じられているために、アヤトは魔法が使えないぽんこつになっていたのだ。
ザルクはそのアヤトの強大な力を暴走させて、学園を壊そうとする。
結)
アヤトは、皆に迷惑をかけるくらいなら、自分を殺してほしいとリツに頼む。
しかしリツは上着のポケットに入れっぱなしになっていたアヤトにもらったリボンの髪飾りを身につけ、アヤトを救う決心をする。
そしてリツはアヤトからもらった髪飾りを媒介に使った魔法で、自分とアヤトを結ぶ魔法のリボンを出現させ、アヤトの暴走する力を制御する。大魔法使いの孫であるリツには、そうすることのできる才能があった。
リツはそのアヤトの力を使って、ザルクを攻撃する。
アヤトを暴走させる作戦に失敗したザルクは、リツとの戦闘によって力を使い果たし、一旦立ち去る。
危険を脱したリツがアヤトに髪飾りのお礼を言うと、アヤトも助けてもらったお礼を言う。
リツが何の役に立たないと思っていたおしゃれでかわいいものは、心を強くするのに役立ったのだった。
その後リツはアヤトの兄に、アヤトが持つ強大な力をこれからも制御してほしいと頼まれる。リツが制御に失敗した場合、アヤトはやはり殺されてしまうらしい。リツの責任は重大である。
リツとアヤトの物語は、ここから始まる。
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