第１話

灯りを点けたら消えました
お花をあげたら枯れました
五人囃子は死にました
今日は悲しいお葬式

年が明けた。
メリー、メリー。
めりめり。
真っ暗だった昨日までの去年。
変わらず暗い、今日からの一年。
一念発起、二年勃起、三年寝太郎。
寝正月。
年越しは神社で氏子。
頭いてー。
酔っ払った。
ともあれおめでたいや。
いつだっておめでたいんだ。
僕以外の世界は。
仲間外れを寂しがる余裕はない。
金。
時間。
寿命。
くたびれた。
足が痛い。
雪が足りない。
頭が足りない。
やりたい。
君と。
姫始め。
やり納めは遠い記憶。
忘れたい。
みんな性欲なんか、ないと言う。
僕だけ、ちんぽおっ勃てて。
出し尽くしたら、なくなるのかな？
その時も、君を好きで居られるんだろうか？
今年も進んで身体を壊そう。
酒を浴び、煙草をのむんだ。
血を吐きげろ吐き涙に鼻水。
もっと嫌われて、それでも死に損なって。
とうとう君も知らん顔。
もう、そうなってる。
あったかい元日。
嘘の、改竄された、帳尻合わせの年の変わり目。
ホントの正月は、ひと月後だよ。
なあんだ、何にも変わらないわけだ。
もう一息。
それまで気を抜けない。
年の瀬だ。
師走だ。
忙しがるんだ。
来年は、薄明かりでも遠くに見えるかな？