けーきひめのすてきなぼうし

文字数 1,341文字

 すいーつのくにの すいーつのおしろに、けーきひめがすんでいます。
 けーきひめはいつも、けーきでできたおうかんをかぶっています。

 きょうは、いちごのけーきのおうかんです。
 ふりるのような ふわふわのなまくりーむに、るびーのようにかがやくいちご。おまけに、ほしくずみたいなちょこれーとで でこれーしょん。

 そこへ、となりのふるーつのくにの めろんひめがあそびにきました。めろんひめは、めろんでできた べれーぼうをかぶっていました。
 めろんひめはけーきひめをみるなりいいました。
「わあ! すてきなおうかんだね。いちごがかわいい」
「めろんひめのべれーぼうだってかわいいわ」
 けーきひめはめろんひめのべれーぼうをほめました。
「めろんのれーすもようがとってもおしゃれだもの!」
「ありがとう。でもね、わたしはまいにちめろんのべれーぼう。ちょっとあきちゃった」
 めろんひめはつまらなさそうにいいました。
「うーん」
 けーきひめはかんがえて、いいことをおもいつきました。
「じゃあ、ふたりであたらしいぼうしをつくりましょう!」
「たのしそう!」
 めろんひめもさんせいしました。

 けーきひめは、おしろのにわのきになっている、たまごをとってきました。
 それから、すいーつのやまにふる さとうのゆきと、ばたーのつちをほって、あつめてきました。
 みるくのかわで、しんせんなみるくをくんでくるのもわすれずに。

 めろんひめは、ふるーつのくにから、たくさんのふるーつをもってきました。
 それから、こむぎこをよういしようとしたのですが、なかなかみつかりません。
 めろんひめは、なかよしのべじたぶるのくにのかぼちゃおうじに めっせーじをおくって、こむぎこをわけてもらうことにしました。
 かぼちゃおうじは、かぼちゃのばしゃのたくはいびんで すぐにこむぎこをおくってくれました。

 ざいりょうがそろいました!

 けーきひめが、ばたーとこむぎことさとうをまぜて、かためのきじをつくります。
 めろんひめは、めろんのあみめもようをつかった たるとがたにきじをはって、おーぶんでやきます。
 むぎわらぼうしのような たるとができました!

 けーきひめがたまごとみるくをあわだててつくった かすたーどくりーむを、めろんひめがたるとにぬります。
 そして、めろん、いちご、おれんじ、ぶるーべりー! いろとりどりのふるーつをならべると、ふたりはうきうきしてきました。
 ふるーつはたるとのうえで、きらきらとかがやきました。

 ふるーつたるとのかんかんぼうがふたつ、かんせいです! ほうせきをちりばめたようなふるーつが、むぎわらぼうしのような たるとのうえでかわいくまとまっています。
 おそろいのぼうしをかぶったけーきひめとめろんひめはおおはしゃぎ。
 めろんひめは、つーしょっとをしゃしんにとって、かぼちゃおうじにおくりました。
 こむぎこをわけてくれたおれいもかきました。
 かぼちゃおうじは、さっそくへんしんをくれました。
「かわいいかんかんぼうだね! つぎは、かぼちゃぱいのたーばんを さんにんでつくろうよ!」
 けーきひめとめろんひめは、かおをみあわせました。そして、たのしそうにわらいあいました。
 すいーつのぼうしづくり、これからもたのしくなりそうです。
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