第2話 Jリーグ歴代ベストイレブン再び!

文字数 2,889文字

 前回は3-5-2(3-4-1-2)でJリーグ歴代ベストベストイレブンを作ったのですが、中盤に選びたい選手が多く何だか不完全燃焼でした。
 なので、中盤ダイヤモンドの4-4-2で再考してみようと思います。選手は現役・OB問わず敬称略ですが、リスペクトの気持ちには変わりありません。それでは、行ってみましょう!

 ゴールキーパーは楢崎正剛。安定感、継続性、個人記録(最多出場数)、個人タイトル(JリーグMVP)はガチですね!控えに置くとしたらプロ23年目にして鹿島のタイトルホルダー・曽ヶ端準で決まりです。

 左サイドバックはブラジル人ながら愛され度の高かった鉄人・ドゥトラで!右サイドバックには徳永悠平を。Jリーグの活躍にかかわらず、あまり代表に呼ばれることの少なさも票を入れた理由の一つです。Jリーグではないけど、ロンドンオリンピックの左サイドバック、良かったなあ。
 ……?そしたら徳永を左に回すべきか?では、徳永は左で、右は加地亮にしましょう。二人ともベストイレブンに入っている上に、FC東京では右サイドバックの座も争った因縁の二人に決めました!ドゥトラ、ごめんね……。

 センターバックは松田直樹と井原正巳なんてどうでしょう。ストッパーとカバーリング両方兼ね備えてます。松田の映像を見て笑っちゃったのが、2004年チャンピオンシップのマリノス対レッズ戦。カウンターを仕掛けた浦和のエメルソンをたったかたたったか追いかけて、軽く体を入れてあっさりボールを奪ってしまったのです。実況では「松田、懸命に戻る!」と言っているのですが、どう見ても懸命には見えない(笑)。彼と我々サッカーファンは悲しい別れをしたけれど、せめて存命中でも良かったから、彼がギリギリまで能力を引き出しざるを得ないレベルの試合にもっと出てほしかった……。井原はリアルタイムで観れた選手ではないですが、能力の高さと松田の手綱を引く役割をしてくれれば……(笑)。

 さて、ダイヤモンドの中盤。ここは熾烈ですね!どうしても選びたいのは、名波浩、中村俊輔、遠藤保仁、小笠原満男、中村憲剛。短期間インパクト枠なら中田英寿、小野伸二、イニエスタも欲しいところです。ジーコも偉大だけど、世代でないので彼はコーチになってもらおうかな。
 そして、この中盤にバランスを与えるとしたらダイヤモンドの底にあるアンカーが重要です。筆者はここに風間八宏を入れます。サンフレッチェ広島のキャプテンとしてJリーグ日本人初ゴール、日本人初のFKからのゴールなどの活躍を見せます。1994年にはサンフレッチェをステージ優勝に導いたのです。
 正直、プレーをたくさんは見られていないのですが、風間さんの武勇伝はたくさんあります。名門・清水商業の名将、故・大滝雅良氏をして「教えることは何もない」、3年連続静岡高校ベストイレブン、18歳(高校3年)にしてワールドユース(今のU-20ワールドカップ)に飛び級で出場、大学、大学1年生で日本代表選出、大学卒業後ほどなくしてドイツに渡りプロに……。すごすぎませんか!?これに加え、足裏ドリブルの映像がツイッターに上がり(おそらく学生時代の風間さん、ぜひみんな見てみて!)、この人は別格だと「見てみたい選手枠」という意味もあり選出です。どうやら、中学時代にセンターバックをやっていて守備の強い、アシストの前の起点になれる選手だったようです。アンカーとしてはうってつけの選手ではないでしょうか。
 さて、中盤ダイヤモンドの左。ここには名波浩を入れましょう。筆者がサッカーノートを書いて、最初に取り上げたプロの試合は2003年ごろのジュビロの試合です。一人一人の選手の値が1で、1+1+1+……と数えていって11人のスタメンが出来る。そんな理屈は幻想なのだとジュビロの試合で名波を見て思いました。つまり、ほかの選手の2倍の影響力のある選手がいるんだと。これは、ザックジャパンでの遠藤保仁にも感じましたが、中盤選手の圧倒的支配感を最初に感じさせたのが名波でした。ジュビロより名波を見ながらサッカーノートを書いた記憶があります。
 ダイヤモンドの右。ここは迷わず小笠原満男です。サッカーは勝敗のつくスポーツ。つまるところ「どれだけ勝ったか」を競うスポーツです。その中でJリーグ史上最も主軸としてタイトルを取った選手です。チームとしても(Jリーグ、ルヴァンカップ、天皇杯など)、個人としても(MVPやベストイレブン)ここまで「勝った」選手はいないでしょう。主にテレビで観ていたのですが、その才能と根性の両立もすごい。「ボールタッチが柔らかくて奇麗なパスが出せる」選手ならいくらでもいる。「下手くそだけど一生懸命走り回りがつがつボールを奪える」選手も然りです。でも、「奇麗なパスが出せて闘える」選手はあまりいません。技巧派か闘犬派のどちらかではなく、両方の良さを持っているのは凄い。がっつりボールを奪ってからのスルーパスには感動しました。何かと誤解されやすい面はありましたが、素晴らしい選手でしたね。

 そして、トップ下。ここはやはり中村俊輔で行きましょう!彼の凄いところは「中盤の王様」という、ややクラシカルなプレースタイルを維持しながら、常に自分をアップロードしているところ!2013年にスタジアムへ観に行った時には、「ちょんちょんちょん」とダブルタッチをしているだけで、優雅に見えた俊輔に感動!生観戦で彼を超える選手には出会っていません。

 そして、FWですね。一人は、やはり久保竜彦かな。リアルタイムで覚えているのは、2003年の最終節、ジュビロ磐田との一戦。最後の最後、ロスタイムでもの凄いジャンプをしてヘディングシュートを決めましたね。それから時は経ち、2007年。横浜FCにいた彼は斜め右から超ロングシュートを決めてサッカーファンの度肝を抜きました。一本のゴールですべて持って行ってしまうのは彼の才覚ですね!
 もう一人は……。よし!こうなれば全員日本人で高原直泰にしましょう!あまりリアルタイムの記憶はないのですが、2002年のパフォーマンスは化け物、1シーズン通しての活躍ならJ歴代屈指(もしかしたら最強?)のストライカーでした。

 そんな感じでこういうベストイレブンになりました。

GK 楢崎正剛
LSB 徳永悠平
RSB 加地亮
CB 松田直樹
CB 井原正巳
AN 風間八宏
LMF 名波浩
RMF 小笠原満男
OH 中村俊輔
FW 久保竜彦
FW 高原直泰
(控え 曽ヶ端準、ドゥトラ、昌子源、稲本潤一、中村憲剛、イニエスタ、エメルソン)


 ディフェンスは鉄壁、中盤は戦える万能型ぞろい、FWは相性はともかくJ日本人最高のコンビ。なかなかいいベストイレブンになった気がします。ぶっちゃけ1話目のベストイレブンより選んでいて楽しかったです。
 いよいよJリーグも再開決定!この11人を塗り替える選手を探すぞー!皆さん、第2話もお付き合いいただきありがとうございました!
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