フレイグラント・オーキッズ!~香蘭の乙女たち~

[学園・青春]

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時は昭和十一年春、所は横浜の名門基督教女学校――香蘭女学校。
一年生の春野こず枝は、五年生の小野寺房子さまが級友の林鏡華さんと〈エス〉の関係――つまり、〈姉妹〉の契りを結ぼうとする現場を目撃してしまう……。
フレイグラント・オーキッズ(Fragrant Orchids)――香り高き蘭の乙女たちの物語。

※〈エス〉というのは、〈シスター(Sister)〉の頭文字で、戦前の女学校風俗の一つです。
※表紙イラスト及び登場人物のキャラクター画像は、あままつ様のフリーアイコンを使用させていただきました。

ファンレター

第一部 35話までの興奮

興奮しながら読み、今、余韻に浸っています。
読んでいる途中で、以前、中華時代劇の女侠が好きと書いていらっしゃったのを思い出しました。
なんて、アクティブな文章でしょう。あの剣のシーンやフートボールのシーンでの描写、気品はそのままで、手に汗握らせる文章に、改めて南ノさんの力を見ました。
この時代の女学生、お淑やかなようで強いですね。お茶目なところもあって、すごく親近感も感じました。
内緒話も良かったです。
南ノさん、第二部の再投稿、お待ちしております。
最高でした。ありがとうございました。

返信(1)

半径さん、最後までお読みいただきありがとうございます!
9万字の長編を、こんなにはやく読んで下さって、感謝の気持ちでいっぱいです!
そうなんです、「中華時代劇の女侠が好き」とnoteで書いたのは、この作品のアクションシーンとリンクしております。覚えていて下さって、とっても嬉しいです(*^^*)
この第一部は、林鏡華と夏子の剣のシーンが一つの山場、そこからフートボールの試合がもう一段高い山、そして試合のラストがクライマックス(自分で「クライマックス」とか言うとアレですが)と構想(一応)して書いたのですが、書いている時は自分では入り込んでいるからなかなか客観視できないんですね。そこを半径さんに、「アクティブな文章」と褒めていただき、すごく報われた気持ちです。ありがとうございます!
それから、そうですね、おっしゃる通り、昭和初期の女学生たち、「強い」ですね!今よりずっと制約が厳しい時代だったわけですが、それでも(たとえ社会の隙間のようなところであったにせよ)彼女たちは生き生きと青春を謳歌していたんですよね。そういう煌きを掬い取れたらいいな、なんて思いながら書きました^^

第二部については、元のまま再公開するか、書き直すかで今ちょっと迷っています。時代がだんだん暗くなっていくので、それが物語に反映されるのがいいのか悪いのか自分でもよくわからなくなってしまって……。時代背景のあるシリーズ物の難しさ、なのかもしれません^^;