アリスのための即興曲

作者 Sari

[恋愛論・結婚]

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11件のファンレター

短編『アリスのための即興曲』というものを書いております。
もしご興味があれば、ご覧いただければ幸いです。

【あらすじ】
大学3年生の坂本は、華道の講師である祖母とふたり暮らしをしている。
ピアノを弾くことが趣味の、どこにでもいるような学生だ。
ある日偶然見つけたフランス語レッスンの張り紙を頼りに、彼は古びた洋館へと向かう。
レッスンを担当するのは、アリス・デュボワというフランス人の女性だ。
彼女はレッスン料を請求しない代わりに、毎回、不思議な頼み事をする。
坂本はアリスに惹かれながら、抗いがたく「兎穴」という闇の中に引きずり込まれていく…。

ファンレター

生き物のような“言葉”

第8話まで拝読しました!
Sariさんの繊細な文章をたどっていくと、美しい迷宮に踏み込んだような気分になります。
この作品では、“言葉”そのものも主役の一人になっていると感じました。
主人公・坂本さんとアリス、それから中山さんをつなぎ合わせたものはフランス語ですが、アリスが語る日本語も大きな意味を持っていますよね!
アリスが語る日本語について、「論理は虐待されていなかった」と坂本さんが感じるところが特に印象的でした。言葉は生き物だと改めて思わずにはいられません。
アリスと「オット」の間の不協和音も、水に揺らめく影のように仄めかされ、ミステリー的な雰囲気も漂うようです。引き続き、迷宮の“探検”を楽しませていただきます!

返信(1)

南ノさん、

わああ。嬉しいお言葉、ありがとうございます!
南ノさんのご感想の文章が、すでにひとつの作品のように美しいです!!

「言葉」の果たす役割は大きいですよね。
虚無ではない、魂のこもった文章がかければと、いつも思っています。


南ノさんの最新作、まだ拝読していないのですが、
後程お邪魔させてください。
楽しみに読ませていただきます!