イチイの種には毒がある

[日記・個人ブログ]

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9件のファンレター

何か思い付いた時に、取り止めもなく書き殴るだけの雑記帳です。
毒を吐くことが多いので、解毒剤を片手にお楽しみいただけますと幸いです。

過去に書いたエッセイなどもアップするかも。

ファンレター

日本推理作家協会編著の創作本は、好きです

第三話の本文中で引き合いに出している、東野圭吾や宮部みゆきや伊坂幸太郎が揃って書いている創作手引き書が存在します(湊かなえさんはその頃まだデビューしていないかの理由で書いていないですが)。日本推理作家協会・編著『ミステリーの書き方』です。日本推理作家協会が責任持って出していて、前書きは日本推理作家協会25、26期理事長・東野圭吾さんです。書評家の池上冬樹さんが「いいからとりあえずこれだけ読んでね」とどんなときも言っています(既読でしたらすみません)。
櫟さんが本文中で書いている筒井先生の本には、創作論は読まなくていいどころか「起承転結? おまえ一体何年小説書いてんだ。感覚でそんなもんわかるだろ」という内容が書いてあって、当時スランプに陥っていた僕は再び小説を書けるようになりました。
今書いている僕のこのレターは「だからなに?」って話なのですが、僕も教えたがる(それを「マンスプレイニング」と批評用語では言います。僕は違うと主張したいけどそう見えるだろうなぁ、と)のですが、正解なんて存在しないし「作家は作家なら実作で示さねばならない」のに、どんな分野でも多くのひとは自分の成功体験を語りたがるので、さすがに何十年も執筆を続けていると後輩だと思ってた奴らが続々プロや書籍化の作家になって、そいつらが僕に自分の成功体験からの創作論の皮を被った自慢話と僕への説教を語ります。人間のサガなのかな、って思う反面、かなしくなることがあります……と、いう愚痴に収束してしまうのでした。
でも、前述の日本推理作家協会の本は読み物として面白いですよ!!

返信(1)

るるせさん、レターをありがとうございます!
早速、ググってみました!



日本推理作家協会 編著赤川次郎/東直己/阿刀田高/我孫子武丸/綾辻行人/有栖川有栖/五十嵐貴久/伊坂幸太郎/石田衣良/岩井志麻子/逢坂剛/大沢在昌/乙一/折原一/恩田陸/垣根涼介/香納諒一/神崎京介/貴志祐介/北方謙三/北村薫/北森鴻/黒川博行/小池真理子/今野敏/柴田よしき/朱川湊人/真保裕一/柄刀一/天童荒太/二階堂黎人/楡周平/野沢尚/法月綸太郎/馳星周/花村萬月/東野圭吾/福井晴敏/船戸与一/宮部みゆき/森村誠一/山田正紀/横山秀夫



全43名!
しかも、詳細を読むと、このすごいメンバーがミステリの方法論などを書いているのですね!
これは読んでみたいです。

実は、赤川次郎が80年代に『ぼくのミステリ作法』というエッセイを書いているのは知っていて、あと、調べはしなかったのですが、東野圭吾はいかにも書いていそうな気はしていました(笑)
でも、こういう指南書や創作論って、ミステリだけに偏る気もします。
小説指南というより、ミステリ指南じゃないかなと。
そういう意味、広い意味での小説指南とか創作論では、やはり筒井康隆ぐらいしか思い付かなかったのです。
探せばあるのでしょうけどね。

でも、ミステリ限定とは言え、これだけの方が書いているなんて、本当に驚きました。
教えてくださり、ありがとうございました!