ダイヤモンド イン ザ ラフ
二〇〇五年四月 南部スーダン(後の南スーダン共和国)。
アキムは病で生死をさまよう息子シドを助けるためダイヤを盗む。祈祷師はダイヤをシドの額に埋め、「この石がある限りこの者はあらゆる汚れから護られるであろう」と告げる。
アキムはダイヤを盗んだ罪で採掘場の監督に殺され、妻アニヤは強姦される。シドは物陰に隠れ無事だった。
二〇一六年七月 南スーダン共和国。
十六歳になったシドは職場から一か月ぶりに帰宅する。弟ディオから「母さんと妹はエイズかもしれない」と聞かされ動揺する。
友人カシルと職場である採掘場にたどり着くが、武装グループに占拠されていた。シドはカシルを含む仲間とともに地雷原を歩かされ、村を襲撃するよう強要される。