作者 TamTam2021

[社会・思想]

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心臓に毛が生えている人、という表現があります。以前、私の身の周りにもあきれるほどひどいそんな人がいました。しかし、本人は至って自分は真っ当で立派な人間であると思っているらしい様子でした。そういった人たちは例外なく狡猾で猜疑心が強く、人を出し抜き何があっても自分だけは生き残ろうとします。その結果、世の中はそんな人たちで溢れることになります。真の勇者や聖者は自ら進んで受難に立ち向かうので、悪貨は良貨を駆逐するように世の中は悪くなる一方です。

ファンレター

心臓に毛のない人を目指して

心臓に毛が生えたような、厚顔無恥な人にはなりたくないと思い、今まで生きてきたつもりでした。しかし自分では己の振る舞いに気付かないものなのかも知れませんね。たまに図々しいことをしてしまい、人から呆れた目で見られることがあります。本当の勇者や心の綺麗な人間は、真っ先に押し潰され排除され、心身共に病んで命も縮めてしまうのでしょう。心臓に毛のない人種は長い歴史の中で、滅んでしまったのではないかと思いました。もしそうならば我々は心臓に毛が生えた人種の子孫なのでしょうか。人には優しく親切にするんだよとか、人が嫌がる仕事も自ら進んで行うようになどと教わって来ましたが、自分の過去の経験から、どうしてもそんな風に思えないのが現実です。人としてどうかと考えていては周りから置いていかれ、ぼんやりしている間に人から厄介なことを押し付けられ、それでも頑張っているのに感謝もされず、遅いとか文句ばかり言われる羽目にあいます。だから自分も薄汚いのは承知の上で、人を押し退け図々しく生きるようになってしまうのではないかと思いました。そんな人間達で世界が埋め尽くされているのなら、何とも生きづらい世の中です。自分のエゴだけで生きていたら、いつかは地球が滅びるのではないかと心配しています。そんな風にならないように、心に剛毛が生えない生き方を考えてみたいと思います。

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