百瀬探偵結社綺譚【述義】

[ミステリー]

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常陸を舞台に、〈百瀬探偵結社〉の探偵・破魔矢式猫魔、萩月山茶花、小鳥遊ふぐりたちが遭遇する怪奇事件の数々。果たしてこの迷宮に終わりはあるのか!?

*この作品は作者の虚構に基づくフィクションであり、登場する団体、職名、氏名その他において、万一符合するものがあっても、創作上の偶然であることをお断りしておきます。

イラストはロジロ先生(@Rozirorz)に描いていただきました!!

ファンレター

大作ですね。

るるせさん、こんにちは。「百瀬探偵結社綺譚」、読了いたしました。

仏教を含めた伝統的な信仰に関する話題が次々と出てきますが、これを説教ではなく
やわらかい調子で作中にスッと収めているあたり、しかも全編に安定してそれが感じられるのが素晴らしいですね。

「全編に安定」というのが、素人の超えるべき壁の一つだと僕は思っていて、
これがなかなか長編を作れない(作っても後悔)理由かなあ、と……。
まあ、その結果、読まれない訳で。
その点、こちらの作品は流石です。要所の【解題】も効果的だったと思います。

人間ドラマとしてのリアリティもしっかり保ちつつ、
前回も書きましたが、地元愛を貫いているファンタジー。
総合的・網羅的な作品だなあ、と思います。

これが高評価だったのも頷けます。

他作品も引き続き、ゆっくりですが読み進めさせていただきます。

有り難うございました。

返信(1)

村山さん、こんばんは。この作品はもともと、偽典・蘆屋探偵事務所録で描ききれなかったことを全部やろう、という趣旨でつくった作品でした。なので、本当はもっと続く予定でしたが、星海社の座談会で取り上げられたのを機に、いったん完結させて、違う設定で、やりたかったことをやろう、という結論に至ったのです。長編は安定して平均点かそれ以上を叩き出せないとプロではない、という認識は自分とその作品を磨きたいなら、当然その通りだと思います。もうひとつ「素人が乗り越えないとならない」のは、「つくったひとつの作品にこだわるな」ということです。特に長編は、愛着が湧いて手放せないものですが、そこを手放して、まっさらなところから何作も長編を書いていくことを繰り返すのが、素人が成長するコツのひとつだと考えます。
お読みいただき、レビューまでいただけて嬉しいです、ありがとうございました!!