猫をさがす

[ファンタジー]

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16歳のわたしは、猫をさがしていた――

ファンレター

「きわ」

実は、息子が十六歳なのです。
多感な思春期から大人へと抜け出そうもがいている「際」にいる感じを、毎日近くから見ています。
「わたし」も、分別を身に付けつつ、まだまだ危なっかしい十六歳の特徴が上手く捉えられていて、ついつい同じ眼差しを注いでしまいます。
落ちそうで落ちない「際」から「こちら側」に降りたことも、何か深い示唆を感じます。
随所に見られる「からだ」への意識も、十六歳の少女を象徴している感じがしました。
「入ってはいけない道がある」と説く少年の耳の形を想像しながら、少女には小さな別れの悲しみを乗り越えて欲しいなぁと思いました。

返信(1)

茉莉花さん:
ああ、息子さんが正にこの年齢なのですね!
ある年齢以上になって振り返ると、それこそ大学生だって「子供」にしか見えなかったりしますが、でも、自分が16歳だった頃には、16歳と17歳には画然とした違いがあって、当時の自分の眼に見えていた、そのくっきりした「境」の線を思い出しながら書きました。
「歳」は「際」でもあるんですよね^^
ご丁寧に細部まで読んでいただき、本当にありがとうございます(*^^*)