神の化け物 ー THE MONSTER OF GOD ー

作者 佐藤子冬

[社会・思想]

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1件のファンレター

かつて大英帝国が勃興する前に英国とスペインの間で戦争があった。
その時代に英国の王立魔術協会に一人の大魔女がいた。
彼女にはとある目的があり、世界をまたにかけて海賊業を楽しんでいた。
時を同じくしてかの大魔女に対する対策として教皇庁から一人の修道女が派遣された。
この二人の記録は今日には残っていない。

ファンレター

「英国王立魔術協会」の文字列に、これは読むしかないと思いました

タグに記載のある作家さんたちの作品のエッセンスも含み、それがこの「少し難解」な小説をエンターテインメントにしていて、バランスが取れている、と思いました。二人の視点キャラの対立、いや、相違点。それを軸に……というよりもう「問答」に近いスタイルで作品は進みます。エンタメ性が、子冬さんのほかの作品よりも強くて、ゆえに読みやすかったです。でもやっぱり良いのはなによりタイトルですよね、『神の化け物』。そして、あらすじも、読みたくなるような「どきどき感」があります。数時間前に子冬さんが投稿された作品もタイトルも秀逸だし折を見て読もうと思います。それはそうと、この『神の化け物』。「邂逅」のなかの、「判っております。聖アウグスティヌスよ。たとえ、この身が汚れようとも心さえ純潔なれば女性は永遠に聖なる処女である、と。アーメン」が、ライトノベルみたいで、個人的には肩の力を抜いて読めるかな、と思えたので、そのシーンを早めに提示させるのが「上手い」と思いましたよ!! ではでは。

返信(1)

朝から失礼致します。

成瀬川先生にお読み頂き、更にレターを書いて頂けたことを光栄に感じます。

聖アウグスティヌスの処女における知識は以前独学で学んだものでして。

「神の化け物」とは描いた私自身も判っていないのです。
私はフリードリヒ・ニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」をしっかり拝読していなかった面がありまして。ただ、解説書はそれなりに拝読させて頂きましたが。
つまるところ、ニーチェ自身も「超人」とは何たるかを完全に把握出来ませんでした。

私はニーチェの様な偉大な人物ではなく、凡庸です。おそらく、一世紀以内に出現するであろう「神の化け物」が何なのかは私にも判らないのです。

ただ、成瀬川先生からエンターテイメント性をご指摘下さり、感謝致します。
私の物語、文学、小説、作品の何れもがエンターテイメント性に欠けていると以前から自身でも感じておりました。
今回につきましてエンターテイメント性について評価して頂き、私自身は意外な視点でした。
新しい気付きをお与え下さり、謹んで御礼申し上げます。

ありがとうございます。

朝から失礼致しました。もし、先生が未だ就寝中で起こしてしまいましたら重ねて失礼致しました。