十三章 六点リーダー

文字数 583文字

〔後の先:疑問〕
未堂棟は蛇崩池の水門に身をひそめた。別府は半信半疑で、未堂棟につづいた。内心では犯人が来るはずないと思っていた。
〔間四件の一:観察文〕
しばらくして、足音がきこえてきた。緊張感が周囲を支配した。未堂棟と別府は、水門のまえにあらわれた人影の様子をうかがった。
〔間四件の二:状況文〕
罠にかかった犯人をつれて、下屋敷へと向かった。未堂棟は一つ目の結論を告げた。偽の凶器を準備できた容疑者を消去する。唯一、実行できた犯人はひとりだけである。その名前を宣言した。
〔間四件の三:状況文〕
未堂棟は真の凶器の正体をあかした。非常に特殊な凶器だった。唯一、手にいれることのできる犯人の名前を宣言した。二つ目の結論だった。未堂棟は犯人の動機について言及する。
〔間四件の四:状況文〕
ほかの容疑者たちと合流した。未堂棟はみなのまえで、殺人事件に隠されたおおがかりな仕掛けを解明した。犯行現場にいた人間はかぎられている。四人の内、三人は不可能だと追補する。容疑者のなかで、唯一、可能だった犯人の名前を告げた。この三つ目の結論は決定的だった。
〔先の後:新事実〕
未堂棟のたびかさなる推理によって、犯人は三つの殺人を認めた。未堂棟はほんらいの役割である水騒動の問題に着手する。作間家のなかから、つぎの水番人を指定した。あたらしい蛇崩町と江戸時代のさきを暗示しながら、物語の幕はとじる。
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