カウンター1「日常会話」 間部小部法竜

文字数 1,232文字

日本は終わったな
外のパレードが始まって開口一番でそれ?
だって見てみろよ。外の馬鹿共が、馬鹿な格好して、馬鹿騒ぎしてるんだぞ。いつから日本はアメリカの植民地になったんだよ
ちょっと! 女の子がなんて口の利き方してるの! それに! ここは公共の場なんだよ! そんなのこと言っちゃダメ!
てめぇは男なのになんでそんなナヨナヨしたしゃべり方ができんだよ
生まれ育ちがちゃんとしてるからさ
黙れ。知ってんだぞ、お前がそんなしゃべり方なのは訛りひどいからだろ
んなことねぇだ!
おい、訛ってんぞ
あ・・・・・・・・・あ~見て見て! 小さい女の子が魔女の格好してるよカワイイね!
あんな小さいガキが火炙りにされる瞬間がそんなにみたいのか?
そんなこと言ってない!
あ~怖い怖い。こんなサイコパスだったなんてな
君の方がサイコパスじゃないか!
アタシのどこがサイコパスっていうんだよ
この間ふくよかなふと見て「あ~食ってみたい」って言ってたじゃん!
あ~………そうですね~
もぉ~! パレードが面白そうだったから連れてきたのに~
アタシャ、集団を見るのと馬鹿を観るのは嫌いなんだよ
そんなんだから仕事が回ってこないんだよ
自分の仕事には自分の主義があるんだ。それを否定されるんなら、仕事なんて辞めてやるよ
そんなことしてたら何のために建築家になったか分からないじゃん
うるせぇな、大体テメェは誰彼構わず仕事受けすぎなんだよ。自分のやりたいようにやれない仕事なんて仕事じゃねぇ。ママゴトって言うんだ。
そんなのは屁理屈だよ。お客様の要望に従って、お客様が満足のいくような仕事をするのが僕たちの仕事でしょ? 自分の流儀を押し通すのは良いことかもしれないけど、度を過ぎるとただの我儘なんだよ
大体アタシは昔から見てきた家には文句しか出てこなかったんだ。どこを見ても、何を見ても胸糞が悪いもんばっかでよ。だからアタシが完璧なもんを建てた方が早いと思ったんだよ。なのに客が要望すんのは「馬鹿じゃねぇの」って言いたくなるようなもんばっか。それでこうすれば良いって言ったらいや、これがいいだの。素人がプロに口出ししてんじゃねぇよ
あ~もう! 仕事の話は止めよ! 気分が悪くなっちゃう!
テメェから始めた話だろうが
はいはい。ほら、ホットケーキでも食べて、その口黙らせましょうね~
男は自身の皿に乗っているホットケーキをフォークで刺し、女の口元に運んだ。

mabekobehouryuu

たっく、なんでアタシャ、アンタみたいな馬の合わない奴と付き合ってんだか
女は文句を言いながらそのホットケーキを頬張った。

mabekobehouryuu

君から告白してきたくせに、よく言うよ
はぁ? テメェから告白してきたんだろ? なに記憶捏造してんだよ
え、君からだったでしょ?
だからしてねぇって。どこの女と間違えてんだよ
あっれ~~~?
はぁ~マジでなんでこんなんと二年も同居してんだろ
素直じゃないな~。ベットの上ではあんn手首はそっちには曲がらないぃいいいいいいいい!!
次んなことほざいたら、マジで殺すからな

「日常会話」

間部小部法竜

mabekobehouryuu

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登場人物紹介

ウエイトレス
喫茶店「エブリシング」の店員。

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