登場人物 紹介

文字数 1,039文字

◎ヒューゴ・カミヤマ・キッパータック
 穹沙(きゅうさ)市・天馬(ペガサス)地区、第四番大庭の管理人。庭は〈砂の滝〉がある日本風庭園。大道芸人ダニエル・ベラスケス氏から受け継いだ清掃の技術と変身上手なペットの蜘蛛(アダンソンハエトリ)を持っている。父は日本人。料理が苦手で、毎日の食事はほとんど缶詰で済ませてしまうという、清掃以外は基本ずぼらな男。

若取(わかとり)樹伸(きのぶ)
 御年130歳の最高齢大庭主。植物園が自慢の自然風景式庭園の管理人。長生きなため、二人の妻に先立たれていて、現在の妻は三人目である。陽気で社交的。日課は朝の散歩。庭を管理することが平和に繋がっていくと頑なに信じている。

◎ピッポ・ガルフォネオージ
 全身を包帯で包んだ個性派大庭主。自然美溢れる第五番大庭は一角獣(ユニコーン)地区にある。自宅の庭で採れる不思議な食材を使った極上のスープを作りあげるシェフでもある。包帯についての彼の談はこうである。「僕は透明人間だから、なにか巻いてないと存在を認めてもらえないんだ」。

(みなみ) 楓子(かえでこ)
 精衛(せいえい)地区にある第七番大庭を管理している双子大庭主の姉。妹と違って控えめで心配性。

(みなみ)譲羽(ゆずりは)
 双子の妹。パウンドケーキを焼くのが趣味だが、庭の見物客に供するというより、一緒に食すことが好き。おしゃべりもお菓子作りより達者で好きなことである。

五十嵐(いがらし)麦緒(むぎお)
 第三番大庭「彫刻庭園」の大庭主。夫・栄之助(さかのすけ)、息子・匠里(しょうり)は二人とも芸術家。パーティー好きで、下品な言動に触れるとよく気絶する。



◎タム・ゼブラスソーン
 庭荒らし専門の泥棒。穹沙市によく出没し、大庭主を狙って嫌がらせする。彼の仲間はカムフラージュのためか、緑のマントを身につけている。

二本松(にほんまつ)亨治(きょうじ)
 東アジア警察・穹沙署の巡査長。タムの事件を追って大庭主たちの前には度々登場。人を射抜くようなギョロ目が特徴。

屋敷(やしき)サラ
 鳳凰大学の学生。いつもサングラスをかけている。第十三番大庭の庭主・岩手黔(いわてぐろ)経正(つねまさ)の娘。大庭愛好会のメンバーでもあり、大庭巡りを趣味としている。

仁科(にしな)まきえ
 不死鳥(フェニックス)地区にある第二番大庭の庭主。迷い込むと抜けだすことが困難と言われるほど物が積み重ねられ、物だけで構成されている「品物の森」が有名。年齢不詳だが、六十歳くらいではないかと思われている。「永遠の童女」と噂される無邪気な性質を持つ。

馴鹿布(なれかっぷ)義実(よしみ)
 八脚馬(スレイプニル)海鳥女(セイレーン)地区に跨る第八番大庭「森林庭園」の庭主。元私立探偵。

(さかい)(かない)
 馴鹿布が雇っている女性事務員。少々浮ついてはいるが、真面目に勤めている。探偵の仕事に関してはド素人。



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登場人物紹介

ヒューゴ・カミヤマ・キッパータック。砂の滝がある第4大庭の管理人。好きな食べ物・魚の缶詰。好きな生き物・アダンソンハエトリ(蜘蛛)。清掃業も営んでいる。

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