恋愛小説「ＴＳＵＮＡＭＩ」について２

　バンドの解散に納得のいかなかった女性はバンドのメンバーだった男性と飲みながらこれからの事を話そうと行きつけの飲み屋に誘う。
　その男性は約束の時間になってもやってこなかった。
　飲みながら待っていると、知り合いの男性に出会う。その男性はライブをよく見に来る男性だった。女性はその男性の名前も知っていた。

　男性は、女性の行きつけの店の常連でもあった。彼は店に来ると一人で飲みながらカラオケを歌った。彼の歌う曲はサザンオールスターズばかりだった。その中でも特によく歌うのは「ＴＳＵＮＡＭＩ」だった。

　女性は待ち合わせした男性を待つ間に、いつもより飲み過ぎてしまう。
　やっと来たメンバーの男性と話すも、バンドを解散が決定的なものになる。

　飲み過ぎた女性を心配した店のマスターが帰宅をすすめるが、女性はなおも飲み続けようとする。
　その時、カラオケで「いとしのエリー」をあの常連客が歌う。それを聞いた女性は、その歌声に泣いてしまう。
　
　泣き終わった後、やっとあきらめのついた女性は帰ろうとするが、誰かの支えがないと歩けない状態だった。

　その女性に付き添って自宅まで送ったのは歌で女性を泣かせた常連客だった。