怪異探偵—覚—
万屋 覚(よろずや さとり)——人は彼を怪異探偵と呼ぶ。なぜなら彼は怪奇現象を解決する名探偵だからだそうだ。
僕、朝霧 醒司(あさぎり せいじ)はひょんなことから彼と出会い、紆余曲折を経て彼の助手になった。そんな僕に言わせれば、怪異探偵は言葉通りの意味だ。
万屋さんは、この世と幽世の狭間にある【あわい横丁】の管理人にして名探偵。怪異が絡む事件を、時に推理で、時に不思議な力を使って力尽くで解決する彼は、やる事成す事めちゃくちゃな怪異探偵だ。
そんな異質な万屋さんの元を、今日も複雑な事情を抱えた依頼人が訪れる。
※【三題噺その十】用に仕上げた短編【怪異探偵】を長編に書き直したものです。
~各章のあらすじ~
序章 廃屋の依頼人
「自分の妻と子を探してください」そう言って現れた奇妙な依頼人に、万屋は悩んだ末ある決断をくだす。
第一章 焦がれた陽射し
幼少期、ある怪異を目撃した為、トラウマを抱えてしまった朝霧 醒司。
万屋に仕事を依頼した彼は怪異の正体を知り、怪奇現象の原因を取り除く為に万屋の助手として因習蔓延る故郷へ向かう決心をした。
故郷で彼を待っていたのは、異常なほど日光を恐れる妹と、大黒天に似せて作られた奇妙なふゑありの木像、全ての謎を解き明かしたとき、村は恐怖に包まれる。
第二章 移る七尋の怪
依頼人の内間は、部屋に出る怪異に悩まされていた。怪奇現象から逃げる為に引っ越したのに、同じ怪異が引っ越し先に現れるようになったらしい。
天井を叩き、窓を引っ掻く巨大な怪異に命を狙われていると訴える内間。依頼を受けた覚とセージは怪異の正体を探り、ある恐ろしい事件を明らかにしていく。
目次
連載中 全16話
2024年05月20日 12:00 更新
-
廃屋の依頼人
- 第1話 廃屋の依頼人2024年05月03日
-
焦がれた陽射し
- 第2話 悪夢 ふゑあり様2024年05月03日
- 第3話 一人と一匹の依頼人2024年05月03日
- 第4話 即席の相棒2024年05月03日
- 第5話 村へ2024年04月30日
- 第6話 陽が怖い妹2024年05月01日
- 第7話 奇妙な木像2024年05月02日
- 第8話 ふゑありを祀る訳2024年05月03日
- 第9話 怪異成す2024年05月04日
- 第10話 滅茶苦茶やる怪異探偵2024年05月05日
- 第11話 焦がれた陽射し2024年05月05日
-
移る七尋の怪
- 第12話 被害者 内間 が見たもの2024年05月13日
- 第13話 新米怪異探偵助手・セージ と 依頼人2024年05月14日
- 第14話 依頼人 内間の証言2024年05月16日
- 第15話 証言から分かったこと2024年05月18日
- 第16話 天井下がりと紳士な探偵2024年05月20日
登場人物
登場人物が未設定です
ファンレター
ファンレターはありません