キルヘンコーア ー届け、私たちの歌、神へー

[学園・青春]

6

13,177

0件のファンレター

キリ教落第者を集めた聖歌隊。彼ら彼女らは賛美合唱を通して人生を問う。

キリスト教主義校の期末試験と言えば、一般的な英数国社理のほかにキリ教がある。キリ教普通は落第しない。試験ではA4の紙を渡され、「授業で習ったキリスト教や聖書について書け」という問題だからだ。誰もが必死に無難な内容を書き、とりあえず、「キリストは最高」、「イエスは愛」的なことを書けば及第するのだ。
しかし、落第にせざるを得ない、問題答案を書く生徒もいるのだ。「白紙」、「イエスの教えは矛盾に満ちている」、「復活ありえない馬鹿らしい」、「旧約聖書は争いの書物で不要」、「何を書いていいか分からない」、「宗教は悪だ」、「仏教徒なので答えられない」など。
そんな、問題生徒はキリスト教主義校であるからには、補習をしなければならない、そうでないと卒業させられないのだ。
補習は、歌を歌うことだ、しかし、カラオケではない、混声4部合唱だ。しかも、聖歌隊に所属してだ。

(聖書ラノベ新人賞応募作)

目次

連載中 全1話

2017年09月07日 23:23 更新

登場人物

朝霧 一郎(あさぎり いちろう)

テナー。1年A組。偏差値トップ校の公立に落ちて、このキリスト教主義校に入学した。自然科学と理性の信奉者で、宗教も占いも信じない、大嫌い。

小出 直美(こいで なおみ)

ソプラノ。1年A組。何も希望も感想も思いつかない。答えのきまった答案に解答はできるが、自分で思い考えると言われると何も書けなかった。

木村 健司(きむら けんじ)

バス。1年C組。抜群の記憶力と優秀な成績。しかし、思ったことをそのまま言ってしまう、そして、思ったこともそのまま書いてしまう。よって様々なところでトラブルを起こしがち。

鈴木 佳奈(すずき かな)

アルト。1年D組。家が寺の住職で悩みながら答案を書いた。あまりに真面目過ぎてテキトウに合わせた答案を書けなかった。しかし、当然ながら補習対象となってしまった。

八尋 のぞみ(やひろ のぞみ)

ソプラノ。2年F組。聖歌隊部長。

片山 和夫(かたやま かずお)

キリスト教担当教員。教師歴の浅い若手教員。

安達 清治(あだち せいじ)

音楽主事。オルガニスト。

ファンレター

ファンレターはありません

小説情報

キルヘンコーア ー届け、私たちの歌、神へー

上條 明後日  assate

執筆状況
連載中
エピソード
1話
種類
一般小説
ジャンル
学園・青春
タグ
音楽, キリスト教, 合唱, 聖書ラノベ新人賞
総文字数
10,091文字
公開日
2017年09月02日 10:02
最終更新日
2017年09月07日 23:23
ファンレター数
0