ヒガンバナ〜私はマーガレット episode0〜
「私はマーガレット」の続編、この話より約300年前のお話。後のマーガレットがマーガレットになる前、それは彼岸花を顔にびっしりと植えていた。
ヒガンバナと名乗ったそれは山中の村の青年――ローバートから依頼される、
鬼を殺すために同行してほしい、と。
鬼に支配されるその村では、鬼に選ばれた女性が生贄になることとなっていた。鬼に選ばれた青年の妹――カレンは生贄になる運命に抗うために鬼を殺すことを決意した。そのことを知ったカレンの兄――ローバートはカレンを守るために鬼を殺すことにした。鬼に辿り着くためには鬼の配下である〈蟲〉(むし)の攻撃を避けて鬼のいる所へ行かなければならない。そのためにローバートはヒガンバナに同行を頼んだ。
これは妹を守りたい一途な青年とヒガンバナの旅路……。
【用語】
・悪魔……伝承によると、希望を叶える代償に死後の魂を頂く。魔法陣で召喚される、最も恐ろしい存在。
・鬼……村を支配する諸悪の根源。〈蟲〉を支配下に置く。
・〈蟲〉(むし)……鬼が支配する怪物。人を喰う。
顔には鼻が3つ、口が2つ、目が8つ。蜘蛛のような体の背中 には睡蓮が咲いており、足には鋭い棘がびっしり生えている。
【登場人物】
・ヒガンバナ……顔に彼岸花をびっしりと植えた異形頭。生き物の優れた力――異能力を畏怖する気持ちが具現化した。生き物から異能力を吸い取ってヒガンバナのものにすることも、誰かに異能力を譲渡することができる。
・ローバート……心優しい青年。こげ茶色の縮れ毛に青い目。両親が幼い時に他界したため、ずっとカレンの親代わりだった。
・カレン……ローバートの妹。芯が強く一度決めたことは諦めない。黒髪に青い目。
※一部ショッキングなシーンがあります。そのためセルフレイティングをつけています
※続編とありますが独立した短編になっていますので、ここから読んで頂いても大丈夫です。
目次
完結 全7話
2024年05月11日 19:13 更新
登場人物
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