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活動報告

長編連載小説『色々ありすぎて解けない』第十章を公開

おはようございます もえ です。
長編連載小説『色々ありすぎて解けない』第十章「安全神話」を昨日、公開しました。
よろしくお願いいたします。今回は長くて字数が多くなりました。

オンライン小説でどこまで「攻められる」のか、しょっちゅう考えています。
何十年も昔から、プロレタリア文学とかあるわけですし。三浦綾子氏みたいにキリスト教の視点で人間洞察をする小説も意義があるわけですし。
それで、NOVEL DAYSって講談社だけあって、純文学を想定しているのでしょう、投稿のガイドラインが緩いです。
なのでNOVEL DAYSでは例えば政治や宗教のことだって書けるわけで、実際にキリスト教文学で人気のある方がいらっしゃいます。反対にそうした小説が「書けない」小説投稿サイトもあるわけですからね、だからここに来るのでしょう。

問題は、テーマ、メッセージのために犯罪や、倫理的に難のあるモチーフを描く場合です。

例えばいま『群像』の6月号に載っている村田沙耶香氏の『整頓』では、主人公は「通り魔」を幇助しています。登場人物が、男社会に対して鬱積した感情を晴らして格差を縮めるつもりなのか、通りかかった強そうな男を襲ってボコボコにするわけです。それを主人公が観察する。
作者は主人公を実行犯にまではしないことで「自主規制」をしているのではないかと、私は思うのですが、
それでもなお、陳腐な言い方をすれば「現実とフィクションの区別がつかない」人が出てくるのではないかという問題がありうるわけなので、
純文学誌という「ゾーニング」がなされているから、公表可能なのでしょう。

小説投稿サイトの多くはゾーニングがされません。
例外としてはいわゆる「なろう」のノクターンとかムーンライトとかミッドナイトとかがありますが、いわゆるエログロをゾーニングするためなのでしょう、ゾーニングです。
純文学専用サイトみたいなところもあるかもしれませんが、「攻める」ためのゾーニングを考えているか、「攻める」小説の弊害についてどのように対策するか、態度方針があるか、問題になるでしょう。また、マイナーなサイトなのでそれほど多くの人の目には留まらないでしょう。

だからNOVEL DAYSを活用するのがよいのですが、「攻めすぎる」とサイト運営に影響が出てくるでしょう。
もちろん、公表するのだったらいつも倫理観をもってしなければなりませんが、「さじ加減」をどうするかです。
私もそのあたりの自主規制をしているので、例えば前述の『整頓』みたいな「ヤバい」小説は書けないな、と思うのです。
そうすると、もしも純文学ファンや作者の目に留まったときには、私の作品は「物足りない」という感想がきっと出ているのでしょう。
けれど、「攻めたヤバい」純文学を意識的に避けているから、残念ながら、そうなっています。
未成年者を含め幅広い層が読んでかまわない内容にするためにも。

さてどうでもいい私事です。
私は中途半端に歳なので、定期的に心身のバランスが崩れて不調になります。
いまも不調で、カフェイン摂れば頑張れるのですが、そうすると今度は効きすぎ、あとで疲労で大変なことになったりします。
コンスタントにハイペースに書けないのは残念で、私自身ももどかしいのです。が、もともと元気ではない人なので、ダマシダマシ生きていくしかありません。
申しわけないです。

2023年 05月30日 (火) 07:20|コメント(0)

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