セリフ詳細

(傍白)


パリが陥落した時のことを、覚えているのだろうか……。

いや、違う。


パリが陥落する前に、プリンスはマリー・ルイーゼ様(母君)と共に、パリから逃れていた。そして、すぐにここ、オーストリアへ来られたからな。


するとこれもやはり、解雇したフランスの従者(レディ)たち の最後っ屁 から聞いた話だな。全く、あいつらときたら!

作品タイトル:ナポレオン2世ライヒシュタット公/スウィート・フランツェン

エピソード名:第16話 年寄りの気難し屋

作者名:せりもも  spielen

23|歴史|完結|35話|49,946文字

萌え, ナポレオン, ハプスブルク家, 家庭教師, 宮廷, (殿下許して)ショタ, かわいい, けなげ, 歴史, 【骨太小説】

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ナポレオンの息子についての、知られざる物語です。彼自身や周囲の人の、実際の言動を元に構成しています。

父ナポレオンの没落に伴い、母の国、そして、父の敵だった国、オーストリアへ引き取られたローマ王フランソワ(フランツ)。新しく「ライヒシュタット公」の身分を与えられた彼は、父ナポレオンを忘れ、オーストリアの皇族として生きるのか。それとも……。

フランツは、2歳で父と引き離され、5歳で、母とも遠く離れて暮らすことになりました。言葉もわからぬ中、たった一人、ウィーンの宮廷に置き去りにされた彼の奮闘が始まります。

①巻では、憎いナポレオンの子、かつ皇帝の孫という、複雑な立場の少年に対する周囲の反感や戸惑い、家庭教師達との攻防(彼はなかなかアレです)などを中心に、その健気な少年時代をご紹介します。


※元となった小説は、カクヨムさんで完結してます。
※パブリック・ドメイン作品を含め、画像の引用元は、最後にわかりやすく表示致します。