セリフ詳細

 かつて欧米諸国の政治的・経済的支配を受ける地域が多かったアジア諸国は、「アジアの奇跡」と呼ばれる経済発展によって、その地位を回復・向上させつつある。外国資本を排除する自己完結的な「輸入代替型工業化」が停滞した後、外資技術を導入して先進国市場を活用する「輸出志向型工業化」を選択した結果、大韓民国中華民国(台湾)香港シンガポールを先導とするアジア諸国に成長地域が形成され、中国共産党改革・開放政策を成功させて「世界の工場」「世界の市場」を実現した。中華を核とする地域体系に日本・東南アジアが編入され、相互依存・互恵関係を形成している。アジアの経済成長を先導した我が国では、東京に世界企業の支社・支店が立地し、地域の中心的役割を担っていたが、アセアン及び中華の市場拡大によって、シンガポールや上海への立地傾向が強まっている。北京・上海は東京を越える東アジアの中心を目指し、クアラルンプールソウル・香港も競争に参入し、アジアの都市システムを再構築している。多国籍企業は、事業所の機能に応じた立地を選択する「企業内地域分業」を形成し、中枢の本社・支社(地域統括本部)は首都級の巨大都市に立地する。

作品タイトル:ちがくぶ!地球研究会

エピソード名:地理学概論

作者名:スライダーの会  slider

62|科学|連載中|44話|274,160文字

短編, 青春, 高校生, エッセイ, シリアス, 一人称, 女主人公, 群像劇, 現代, 一話完結

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 東京 渋谷区の、とある私立学校に「地学(地球科学)部」という部活があり、私達の世界である地球(岩石圏・水圏・大気圏)と宇宙に関して、主に自然科学的な探究を行っていました。地学部の部室である「地学教材室」は理科館4階にあり、地学部で過ごした日々、ベランダから眺めた天地の景色は、部員だった私達の大切な思い出です。

 やがて卒業し、大学に進学するなどした私達は、地学部の理念を継承した活動を続けるべく、渋谷区や横浜市 青葉区の大学を拠点とするサークル「地球研究会」を結成しました。地球研究会は、地理学・地学などを中心に、私達が暮らし生きる世界を学び、その中に存在する自我を見詰める、総合的ネットワークです。

 現在は、ここ「NOVEL DAYS」に公式ウェブサイトを開設し、國學院大学・法政大学・星槎大学などの学生・卒業生らが参加し、論文や随筆を投稿しております。大学の課題レポートとして執筆した小論文も掲載しているので、学業の参考になるかも知れません。アイコン・イラストの登場人物はフィクションですが、本文で取り扱っているのは現実世界のテーマです。


【詳細】

 地球研究会は、國學院高等学校地学部を母体とし、その部長を務めた卒業生らによって、2007(平成十九)年に「地球研究機構 國學院大学地球研究会」として創立された。國學院大学においては、博物館見学や展示会、年2回(前期・後期)の会報誌制作など積極的な活動に尽力すると共に、従来の学生自治会を改革するべく、志を同じくする東方研究会・政治研究会と連合して「自由学生会議」を結成していた。

 主たる参加者が國學院大学を卒業・離籍した後も、法政大学や星槎大学など様々な舞台を踏破しながら、探究を継続している。ここ「NOVEL DAYS」では、同人サークル「スライダーの会」が、地球研究会の投稿アカウントを兼任している。