セリフ詳細

少子高齢化の要因と影響

 近年の人口比率では、世界人口の約18%が先進国に分布する(三冨2015。近代的工業地域である北西ヨーロッパと米国北東は、アジア東南沿岸と共に三大稠密(ちゅうみつ)地域を形成したが、日欧米の人口増加率は停滞している。人口学の理論は、マルサス人口論(『人口の原理』1798)を経て「人口転換(ノートスタイン1945)が定説になっている。人口転換は多産多死→多産少死→少産少死の3段階に移行し、人口ピラミッドの類型に見られる。ほかに老齢化・人口減少の少産多死型があり、独伊・東欧が分類される。先進工業国の日欧米は少産少死型に分類されてきたが、今や我が国は人口減少型の社会を迎えている。先進国の人口問題は、人口の老齢化、国家財政問題、労働力不足の深刻化に要約され、一般には少子高齢化社会などと呼称される。先進国が少子高齢化する要因としては、女性の就業進出、結婚年齢の晩婚化、養育費の増額による出生率低下、そして医療による長寿が挙げられる。最近の統計(旺文社2020によると、出生率が最も低いのは大韓民国、平均寿命が長い国としては日本・スイス・スペイン・イタリアなどが挙げられる。

作品タイトル:ちがくぶ!地球研究会

エピソード名:先進国の人口地理学

作者名:スライダーの会  slider

62|科学|連載中|44話|273,837文字

短編, 青春, 高校生, エッセイ, シリアス, 一人称, 女主人公, 群像劇, 現代, 一話完結

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 東京 渋谷区の、とある私立学校に「地学(地球科学)部」という部活があり、私達の世界である地球(岩石圏・水圏・大気圏)と宇宙に関して、主に自然科学的な探究を行っていました。地学部の部室である「地学教材室」は理科館4階にあり、地学部で過ごした日々、ベランダから眺めた天地の景色は、部員だった私達の大切な思い出です。

 やがて卒業し、大学に進学するなどした私達は、地学部の理念を継承した活動を続けるべく、渋谷区や横浜市 青葉区の大学を拠点とするサークル「地球研究会」を結成しました。地球研究会は、地理学・地学などを中心に、私達が暮らし生きる世界を学び、その中に存在する自我を見詰める、総合的ネットワークです。

 現在は、ここ「NOVEL DAYS」に公式ウェブサイトを開設し、國學院大学・法政大学・星槎大学などの学生・卒業生らが参加し、論文や随筆を投稿しております。大学の課題レポートとして執筆した小論文も掲載しているので、学業の参考になるかも知れません。アイコン・イラストの登場人物はフィクションですが、本文で取り扱っているのは現実世界のテーマです。


【詳細】

 地球研究会は、國學院高等学校地学部を母体とし、その部長を務めた卒業生らによって、2007(平成十九)年に「地球研究機構 國學院大学地球研究会」として創立された。國學院大学においては、博物館見学や展示会、年2回(前期・後期)の会報誌制作など積極的な活動に尽力すると共に、従来の学生自治会を改革するべく、志を同じくする東方研究会・政治研究会と連合して「自由学生会議」を結成していた。

 主たる参加者が國學院大学を卒業・離籍した後も、法政大学や星槎大学など様々な舞台を踏破しながら、探究を継続している。ここ「NOVEL DAYS」では、同人サークル「スライダーの会」が、地球研究会の投稿アカウントを兼任している。