セリフ詳細

 私事ではあるが、民主党が普天間基地移設問題に取り組んでいた頃、筆者は國學院大学で学生運動に参画しながら、基地問題などに関しても議論していた。筆者は当時から、辺野古移設の必要性に疑問を覚えてはいたが、沖縄問題などで「反戦平和」を標榜する闘争の中に、急進的な言動で憎悪を煽る「新左翼」と呼ばれる極左共産主義派が関与している事に反発し、彼らと同じ陣営で運動する事はできないと考えた。例えば「日米安保破棄」などと絶叫する行為が、果たして基地負担軽減に繋がるのか、むしろ事態を悪化させるのではないかとも思う。また、合法的手段による問題解決が難しいからと言って、違法性を問われる実力行使に走るならば、対立する相手に同じ事をされたとしても、それを断罪する倫理性が失われてしまう。あるいは言論のレベルにおいても、過度の敵意を以て米軍を悪魔化するような言説は、国籍・職業への差別になりかねない。このような理由で私は、米軍基地反対運動に関して、各論には共感する部分もあるが、無条件に全て賛同する事はできないと思っている。

作品タイトル:ちがくぶ!地球研究会

エピソード名:琉球諸島 沖縄の生態に着目した比較交流地誌

作者名:スライダーの会  slider

56|科学|連載中|41話|263,950文字

短編, 青春, 高校生, エッセイ, シリアス, 一人称, 女主人公, 群像劇, 現代, 一話完結

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 東京 渋谷区の、とある私立学校に「地学(地球科学)部」という部活があり、私達の世界である地球(岩石圏・水圏・大気圏)と宇宙に関して、主に自然科学的な探究を行っていました。地学部の部室である「地学教材室」は理科館4階にあり、地学部で過ごした日々、ベランダから眺めた天地の景色は、部員だった私達の大切な思い出です。

 やがて卒業し、大学に進学するなどした私達は、地学部の理念を継承した活動を続けるべく、渋谷区や横浜市 青葉区の大学を拠点とするサークル「地球研究会」を結成しました。地球研究会は、地理学・地学などを中心に、私達が暮らし生きる世界を学び、その中に存在する自我を見詰める、総合的ネットワークです。

 現在は、ここ「NOVEL DAYS」に公式ウェブサイトを開設し、國學院大学・法政大学・星槎大学などの学生・卒業生らが参加し、論文や随筆を投稿しております。大学の課題レポートとして執筆した小論文も掲載しているので、学業の参考になるかも知れません。アイコン・イラストの登場人物はフィクションですが、本文で取り扱っているのは現実世界のテーマです。


【詳細】

 地球研究会は、國學院高等学校地学部を母体とし、その部長を務めた卒業生らによって、2007(平成十九)年に「地球研究機構 國學院大学地球研究会」として創立された。國學院大学においては、博物館見学や展示会、年2回(前期・後期)の会報誌制作など積極的な活動に尽力すると共に、従来の学生自治会を改革するべく、志を同じくする東方研究会・政治研究会と連合して「自由学生会議」を結成していた。

 主たる参加者が國學院大学を卒業・離籍した後も、法政大学や星槎大学など様々な舞台を踏破しながら、探究を継続している。ここ「NOVEL DAYS」では、同人サークル「スライダーの会」が、地球研究会の投稿アカウントを兼任している。