セリフ詳細

『ムーンチャイルド』 著:アレイスター・クロウリー


オカルトものはファンタジーに属するかもしれんジャンルやけどとりあえずここで紹介。

そう!あの世紀の大魔術師と呼ばれるアレイスター・クロウリーは小説を書いとったんや!!

舞台は20世紀前半。若く猛々しき魔術師シリル・グレイは、究極の魔術実験として恋人リーザに「ムーンチャイルド」なる神秘的な人間を産ませようとしていた。それを知ったライバル組織「ブラック・ロッジ」は、これまた魔術でグレイとその仲間たちを妨害しようとする……。

君たちは魔術と聞いてどんなものを想像するかね?空を飛ぶ、火の玉を出す、死体を動かす……いやいや、そこは神秘主義者のクロウリー。そんな即物的な魔法なんて出さない。近代魔術というものは、もっと霊と魂に働きかけるものなのさ。

そんな魔術の一例が、「ムーンチャイルド創造のために、妊娠中のリーザを月の要素を詰め込んだ部屋に籠らせて月のようにデブらせる」「アラビアゴムで踏んだものを即座に呪い殺す魔法陣を描くが、術者がアホなのですぐに雨で流される」……なんのこっちゃ!!なんのこっちゃ!!そら積み重なった神秘主義に基づいた理論やろけど、それを忠実に実生活でやってしまうのは正気の沙汰やない!!これ一般人に理解できる世界観やないでぇ……。

慣れてきたらニンジャスレイヤーよろしく「これはこういう世界なのだ」とわかってくる(感覚が狂ってくるとも言う)。そして「アッこいつら別に正義や社会的道徳とかで動いてるんじゃなくて普通にヤバい奴らや」と改めて理解するのだ。

ちなみにクロウリーは『黒魔術の娘』っちゅー短編集も書いてはるけど、ワイはこっちは未読や。

作品タイトル:この作品を布教したい!

エピソード名:大衆文学

作者名:

0|創作論・評論|連載中|23話|27,597文字

企画, 創作論, 布教

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