セリフ詳細

 日本は、南アジアのパキスタンバングラデシュと「査証相互免除協定」を締結し、多くの労働者を受け入れていたが、「外国人労働者問題」を犯罪と結び付ける風潮が強まる中で、協定を停止し(1989)、『出入国管理及び難民認定法』改正(1990)によって、両国からの流入を規制する一方で、代替としてブラジル・ペルーの日系人を積極的に受け入れる政策に転換した。日系人の優遇は、単一民族・血統主義的な考えであるとも指摘されている。こうして、かつて日本からブラジル・ペルーに移住した人々の子孫が、今度は日本に在留外国人として訪れる数が急増した。在留資格の分類では、「永住者」「定住者」「日本人の配偶者」を持つ者が極めて多い。静岡・群馬のほか、ブラジル人は愛知、ペルー人は神奈川・三重などに集住し、自動車製造工場などに雇用されている場合が多い。彼らは、ブラジル・ペルーでは「日本人」と呼ばれ、日本では「ブラジル人」「ペルー人」と呼ばれるように、どちらでも他者として扱われる。その共同体は、カトリック教会などキリスト教を核とするネットワークが形成されている。母国が「BRICs」として経済成長するのに伴い、在日ブラジル人は減少した。

作品タイトル:ちがくぶ!地球研究会

エピソード名:地理学概論

作者名:スライダーの会  slider

62|科学|連載中|44話|273,837文字

短編, 青春, 高校生, エッセイ, シリアス, 一人称, 女主人公, 群像劇, 現代, 一話完結

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 東京 渋谷区の、とある私立学校に「地学(地球科学)部」という部活があり、私達の世界である地球(岩石圏・水圏・大気圏)と宇宙に関して、主に自然科学的な探究を行っていました。地学部の部室である「地学教材室」は理科館4階にあり、地学部で過ごした日々、ベランダから眺めた天地の景色は、部員だった私達の大切な思い出です。

 やがて卒業し、大学に進学するなどした私達は、地学部の理念を継承した活動を続けるべく、渋谷区や横浜市 青葉区の大学を拠点とするサークル「地球研究会」を結成しました。地球研究会は、地理学・地学などを中心に、私達が暮らし生きる世界を学び、その中に存在する自我を見詰める、総合的ネットワークです。

 現在は、ここ「NOVEL DAYS」に公式ウェブサイトを開設し、國學院大学・法政大学・星槎大学などの学生・卒業生らが参加し、論文や随筆を投稿しております。大学の課題レポートとして執筆した小論文も掲載しているので、学業の参考になるかも知れません。アイコン・イラストの登場人物はフィクションですが、本文で取り扱っているのは現実世界のテーマです。


【詳細】

 地球研究会は、國學院高等学校地学部を母体とし、その部長を務めた卒業生らによって、2007(平成十九)年に「地球研究機構 國學院大学地球研究会」として創立された。國學院大学においては、博物館見学や展示会、年2回(前期・後期)の会報誌制作など積極的な活動に尽力すると共に、従来の学生自治会を改革するべく、志を同じくする東方研究会・政治研究会と連合して「自由学生会議」を結成していた。

 主たる参加者が國學院大学を卒業・離籍した後も、法政大学や星槎大学など様々な舞台を踏破しながら、探究を継続している。ここ「NOVEL DAYS」では、同人サークル「スライダーの会」が、地球研究会の投稿アカウントを兼任している。