セリフ詳細

>旧態依然とした編集者の在り方では、存在価値が薄れていることは自覚


編集者さんは誰もがそれを感じている(はず)ですが、一方で実際に行動している編集者さんは本当にごく一部に限られるなという実感があります。


慣性の法則は間違いなく働いていて、業界の将来とか自社の存続とかよりも、目先の自分の給料や立場さえ確保すればいいと深層心理で考えている編集者さんはまだまだ多いとお見受けしています。こうした座談会を開催する河北編集長やイノクマ編集長は珍しい部類のほうで、大抵の編集者さんは漠然とした危機感を感じつつも、今が問題なければそれでいいとなってしまっているようには感じます。

とくに講談社のような会社だと社員の方々の待遇は通常の企業と比べて良いですから、そうした傾向は強めに出てしまい、それが結果として講談社の転換を遅らせているのだと思います(ただし先にも書きましたが、その転換が遅いことによって編集者が矜持を確保できる領域が残っており、クリエイターにとって良いほうに作用してくれていると思います)。


ただしこれは、何も出版社に限ったことでもなさそうです。だから取り立てて編集者の方々ばかりを責めるべきではないのも確かです。

統計上においては日本は今かなりの好景気を享受しているとされていますが、しかし一方で日本全体が言葉では言い表せない暗澹たる空気感に包まれているのは、過去の遺産にしがみついてしまっているサラリーマンの方々のスタンスが強く影響している故だろうと感じています。

作品タイトル:NOVEL DAYS リデビュー小説賞 座談会(第二部閉幕!)

エピソード名:リデビュー小説賞 座談会 #2

作者名:講談社タイガ公式  kodansha_taiga

228|創作論・評論|完結|9話|126,227文字

【リデビュー小説賞】, 講談社タイガ, 講談社ラノベ文庫, 講談社ノベルス

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「NOVEL DAYSリデビュー小説賞 座談会」

現在第二部も終了いたしました。

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■参加者
司会:作家 至道流星

講談社ラノベ文庫 編集長
講談社タイガ 編集長

リデビュー賞応募者のプロ作家の皆様

■開催概要
講談社が主催する「NOVEL DAYS リデビュー小説賞」についての座談会を開催いたします!
この賞を開催するにいたったの経緯や、現在の出版市況、小説に対する思いなどを、縦横無尽に熱く語っていただきます。

「リデビュー小説賞」の応募資格をお持ちのプロ作家の方々からのコメント、ご意見、ご質問なども大歓迎です。

*応募者や応募検討中の方へのご質問などにもお答えいたしますので、今回の座談会への参加者(書き込める方)は「リデビュー小説賞」への応募資格のあるプロ作家の方に限らせていただく形にて開催してみます。

座談会は、2018年10月18日(木)の16時頃~1週間後の25日16時頃までを予定しております。

リデビュー小説の開催概要はこちらをご覧ください。
https://novel.daysneo.com/award/kodansha001.html

*こちらの座談会は開催当時の紹介です