セリフ詳細

 リチャード バトラーは、観光・レクリエーション地域を製品に喩え、その発展段階を区分した。そのモデルでは、時間を横軸、観光客数を縦軸とすると、観光地域は探検→関与→発展→強化→停滞→衰退・安定・再生の段階に変化し、時間に対する観光客数の増加が、S字型の曲線として表される。観光客数が急増するのが「発展」段階であり、それが「許容限界圏」に突入すると「停滞」段階に移行し、その先には「衰退」「安定」「再生」の分岐が想定される。バトラーのモデルは、観光地域の発展プロセスを理解・説明する手段として好評だが、モデルに当てはまらない地域を指摘する批判的検証もある。冷戦時代は「鉄のカーテン」で共産主義陣営に閉鎖され、東欧革命(1989)で自由化に向かった東ヨーロッパのように、政治・経済体制の変化が観光行動空間の変化に著しく影響した事例もある。

作品タイトル:ちがくぶ!地球研究会

エピソード名:地理学概論

作者名:スライダーの会  slider

62|科学|連載中|44話|274,160文字

短編, 青春, 高校生, エッセイ, シリアス, 一人称, 女主人公, 群像劇, 現代, 一話完結

97,069 views

 東京 渋谷区の、とある私立学校に「地学(地球科学)部」という部活があり、私達の世界である地球(岩石圏・水圏・大気圏)と宇宙に関して、主に自然科学的な探究を行っていました。地学部の部室である「地学教材室」は理科館4階にあり、地学部で過ごした日々、ベランダから眺めた天地の景色は、部員だった私達の大切な思い出です。

 やがて卒業し、大学に進学するなどした私達は、地学部の理念を継承した活動を続けるべく、渋谷区や横浜市 青葉区の大学を拠点とするサークル「地球研究会」を結成しました。地球研究会は、地理学・地学などを中心に、私達が暮らし生きる世界を学び、その中に存在する自我を見詰める、総合的ネットワークです。

 現在は、ここ「NOVEL DAYS」に公式ウェブサイトを開設し、國學院大学・法政大学・星槎大学などの学生・卒業生らが参加し、論文や随筆を投稿しております。大学の課題レポートとして執筆した小論文も掲載しているので、学業の参考になるかも知れません。アイコン・イラストの登場人物はフィクションですが、本文で取り扱っているのは現実世界のテーマです。


【詳細】

 地球研究会は、國學院高等学校地学部を母体とし、その部長を務めた卒業生らによって、2007(平成十九)年に「地球研究機構 國學院大学地球研究会」として創立された。國學院大学においては、博物館見学や展示会、年2回(前期・後期)の会報誌制作など積極的な活動に尽力すると共に、従来の学生自治会を改革するべく、志を同じくする東方研究会・政治研究会と連合して「自由学生会議」を結成していた。

 主たる参加者が國學院大学を卒業・離籍した後も、法政大学や星槎大学など様々な舞台を踏破しながら、探究を継続している。ここ「NOVEL DAYS」では、同人サークル「スライダーの会」が、地球研究会の投稿アカウントを兼任している。