セリフ詳細

……い、いいよ、歩いていくよ!

そりゃあ時間はかかるけど……。

作品タイトル:〈空と亡国の書〉世界の涙の魔女

エピソード名:3-3

作者名:とよね  Toyone

61|ファンタジー|連載中|19話|26,763文字

シリアス, ロードノベル, バトル, 不定期更新

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「さあ――
 顔と心を歪ませて、私を憎みなさい」



ガイア教。
忘却の彼方。ガイアは人類を生み出して、四つの星に送り込んだ。

 第一の星はピション。
 第二の星はギホン。
 第三の星はチグリス。
 第四の星はユーフラテス。

大いなる〈災厄〉によって星間通信手段を失い孤立した人類は、人格を持つ存在としてガイアすなわち地球について語り継ぐ。
地球は信仰の対象となったのだ。



第一の星ピション。
色と形を有するあらゆる象徴からエネルギーを引き出す『紋様術』によって繁栄を得るも、その文明は一夜にして滅び去る。
〈災厄〉を生き延びた人々は、大地を癒す大いなる紋様『世界の涙の器』の庇護のもと、細々と暮らしていくしかなかった。

それから1000年。

『世界の涙の器』はひび割れ、ピションの大地は水没し始める。
それは、器を保持する『世界の涙の魔女』が無能であるためと信じられていた。
紋様兵器として生み出された少年イグネフェルは、紋様術師である父に命じられるまま魔女討伐の旅に出た。
この戦いが、ピションに暮らす全ての人を救うと信じて……。


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