セリフ詳細

自然法とは「理性によって発見された人倫すなわち普遍的な行動規範」[①P223-4]のことなんだけど、もう少し補足してみよう。

そもそも人間に理性を授けてくれたのは、造物主=神。

でね、自然法とは、その理性の声に耳を傾けたとき、聞こえてくるもののこと。

さらにいうと、人間ならばみな同じ声が聞こえてくるんだ。それが普遍ってことの意味。

でね、ちゃーんと耳をすますことができたなら、自然法がいう「こうしたら、いいのに~」「このルールをみんなで仲良く守ることができたら、万人が万人を敵とする闘争状態は終わらせることができるのに~」という声に従うことができたなら、闘争状態は終わるよ、ってわけ

作品タイトル:「市民社会」と「公共性」あるいは「国家」とは何か?

エピソード名:8 ホッブズ『リヴァイアサン』(2)

作者名:千夜一夜読書人  nomadologie

51|社会・思想|連載中|25話|58,896文字

市民社会, 公共性, 社会哲学, 哲学, 思想, 社会学, 政治, 民主主義, 国家

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「市民社会」と「公共性」、及び「国家」について学説を整理しながら考えていきます。