セリフ詳細

そうか、お前さんたちは知らないか。

無理もない。あれはかなり昔のことだからなあ。



昔、番町に青山鉄山と言うお旗本が住んでいたんじゃよ。

ほれ、九段の坂を登ったあたりじゃよ。


そこにお菊さんという腰元がいたんじゃ。

それはそれは美しい人だったそうだ。


青山様のご自慢は十枚組の葵の皿じゃった。

これを扱っていたのがお菊さんじゃった

作品タイトル:『トークノベルで読む落語』シリーズ

エピソード名:第1回『お菊の皿』

作者名:共幻亭乱華  rakugo_ranka

30|その他|連載中|1話|4,000文字

落語

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江戸時代から幾たびもの改変をへて、私たちの時代にまで続いてきた落語。

その洗練された話芸をトークノベルでお送りいたします。

落語が好きという方も、見たことがないという方も、お気軽にお立ち寄りください。