セリフ詳細

 綾川が合流する集落は、肥後に通ずる街道の要地であり、ここから西北西に南九州を横断すると、その果てには熊本県水俣市がある。県南西部の水俣市は、その名の通り、九州山地から不知火海(八代海)の水俣湾リアス式海岸に注ぐ水俣川の流域に立地し、山→川→海へと水が輪廻する景観を見られる。幕末に生まれ、戦後まで生きた徳富蘇峰を輩出した地でもあるが、それが暗示しているかのように、水俣は近現代日本の光と影を体現する事になる。言うまでも無く、それは水俣病であり、水俣は「持続可能な発展」などとは無縁の場所であるかのような印象もある。それが、内発的発展論の原点と評されるようになった経緯を総括したい。

作品タイトル:地球研究会

エピソード名:風土と内発的発展 ―地球生命の歴史―

作者名:スライダーの会  slider

37|科学|連載中|31話|202,125文字

科学, 創作論・評論, 社会・思想, ファンタジー

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