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第二部、もう終了なんですね。とっても楽しかったです。『長文、読むの辛い……』と思っていたのですが、自分にも関係があることだし、と思って頑張って読みました。

前回の書き込みで、誤解を招くようなことを書いてしまったのかな? と思いつつ、懲りもせずに書き込みます。私が常日頃から感じていることで『文字は必ずしもその人の気持ちを伝えない』ということです。LINEやツイッターでトラブルが多いこともこれに当たると思います。

『何気なく書いた言葉が、他人を傷つけてしまった』これを経験されている方は想像以上に多いのではありませんか? きっかけは些細なことなのに、結局それで引き籠ってしまったり、他人と関わるのをやめてしまったり。

この解決策は『それでもやっぱり書き込んだり、他人との会話を続ける』ことだと思います。もちろん、そうではない場合も多々あります。ケースバイケースで行かなければならないことはわかっています。今回の話とも関係がないようにも思えます。

でも、私たちは、ここに関わっている方々は『webで小説を書いて売れるようになりたい』はずです。そうすると、この話題を避けて通ることはできません。

webは相手が見えないので『読んでそっ閉じ』ができてしまうのです。だから、クリエイターは、面白い話を書かなければいけないのです。読んでもらえる文章を書かないといけないのです。その作業は、誰も読まれない可能性がある賞への応募と大きく違います。

以前、とある方がぼやくようにおっしゃっていたのですが「人気のあるブログはすらすら頭に入ってくるのに、入ってこない」これは、web小説の現状だと思います。読んでも入ってこないのです。だから、ふつうの人が読んでくれないのです。現状で、web投稿サイトにいるのは『自分も書いて小説家になりたい』という方々がほとんどではないかと思います。書き手ばかりで読み手がいないのではないかと思っています。

でも、下火になっている出版業界を復活させるには、もっとふつうの人が読んでも面白い、もしくは、書き手として参加している人が読んでも面白い話でなければいけません。ただ、それは、いままでの出版社がしていたことだと思います。才能のある作家を育て、面白い小説を出す。

そして、Webができて、小説業界は『激動の過渡期』になりました。でも、面白い小説が売れなくなったからといって、その作業を止めたらいけないと思います。面白い小説は作り続けなければ、絶対にいけません。


だから、それと同時に、Web投稿サイト等のイベントも行う。まずお手軽にWeb上で。そこでチャットノベルやコラボノベルを使って訪れた人を楽しませる。大喜利などで、文章を書くのが苦手な人でも参加して楽しめるようにする。多少、文章がおろそかでも、自分で書いた文字には愛着がでます。自分が書いた文章も載っていれば、そっ閉じの可能性が減ります。Web上のテーマパークにして、来た人みんなが楽しめる。その中ででき上がってきた面白い小説を今まで通りのノウハウを使って売りに出す。面白くない物を無理に売ってはいけません。面白くても一種類ではダメです。面白い物をいろいろなジャンルで。どれかひとつでも来た人が気に入ればいいのです。『あの話はいいけれど、他はダメ』でいいと思います。『あの話』があることが大事ではないですか?

そして、参加した人ががっかりする結果にしてはいけません。Web投稿サイトでよく見かけているのですが、『コンテストをしている間は盛り上がって、結果が出ると閑古鳥』その時の投稿者の気分。私がそうだったのですが『あれで大賞?』自分のことは棚に上げてすみません

ただ、ほとんどの方は声もあげずに去っていくだけだったと思います。Webはそこが怖いのです。『嫌だったら何も言わずに去ればいい』ここは日本のリアルな人間社会でも通じることだと思います。だから、無理をしてでもリアルイベントが必要だと思います。『逃げてもいいけど、逃げなければ楽しいよ』

楽しければ人は集まる。楽しくなければ人は去る。去る人をがっちりつかむアイディアが必要です。コラボノベルを使った大喜利、おもしろいです。


さて、収入についてです。現在の不景気は、お金が回っていないことが大きいと思います。お金持ちにお金が集まり、さらにそのお金持ちがお金を使っていないことが、経済面での二極化を引き起こしています。ゴーンさんが「お金を集めるのが好き」というニュースを聞いて、社員に回さずに自分の懐に入れてただけかい? と思いました。しかも、ゴーンさんはフランスの方なので、それが日本に返ってくる可能性は低そう……。安いお店で家族で食事をするエピソードは、『庶民派強調しないでお金使って……』と思いました。その逆はIKKOさん。見事にばらまいていました。でも、着物業界にはいい影響を及ぼしているのでは? と思いました。小説業界のIKKOさんを探してみては?

お金がない私としては、お金がない人からは少し(もしくはタダ)で、お金を持っている人からは多く取るシステムにしてほしいです。でも、無理に徴収するのではなく『おもしろいと思ったら払う』で。

『小説業界、困ってるんです。小説がなくならないようにお金を出してください!』ではなくて、『面白い話(物語)があるんですけど、読みませんか?』という姿勢です。それで、面白いと思った人が、自分のできる範囲でお金を出してもらう。ついでにたくさん出してくれた人にはそれなりのおまけを渡す。

それで、お金を出した人のいいなりになるのではなくて、お金を出してくれた人を楽しませるために小説を書く。そして、最も大事なことは『お金を払っていなくても、私の小説を面白いと思ってくれる読者さんのために書く』ではないでしょうか? ついでにもっと大事なのは自分が楽しんで書く。


さてさて、最後に書き手さんへ。

面白くて読んでしまうブログ。あれは書いた人の経験を元に書かれているのです。だから、すっと頭に入ってきます。文字は並べるだけでは相手に伝わりません。プロットを書いてそこに肉付けをしただけでもスカスカな内容しか伝わってきません。

文字は、そこに書いた人の気持ちが入ると生きて相手に伝わります。その文字に経験が加わると、生き生きと輝き出すのです。そこで質問です。


あなたは異世界に行ったことがありますか?



走れメロスを『BL』にしてみた

作品タイトル:NOVEL DAYS リデビュー小説賞 座談会(第二部閉幕!)

エピソード名:リデビュー小説賞 座談会 #2-3

作者名:講談社タイガ公式  kodansha_taiga

228|創作論・評論|完結|9話|126,227文字

【リデビュー小説賞】, 講談社タイガ, 講談社ラノベ文庫, 講談社ノベルス

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「NOVEL DAYSリデビュー小説賞 座談会」

現在第二部も終了いたしました。

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■参加者
司会:作家 至道流星

講談社ラノベ文庫 編集長
講談社タイガ 編集長

リデビュー賞応募者のプロ作家の皆様

■開催概要
講談社が主催する「NOVEL DAYS リデビュー小説賞」についての座談会を開催いたします!
この賞を開催するにいたったの経緯や、現在の出版市況、小説に対する思いなどを、縦横無尽に熱く語っていただきます。

「リデビュー小説賞」の応募資格をお持ちのプロ作家の方々からのコメント、ご意見、ご質問なども大歓迎です。

*応募者や応募検討中の方へのご質問などにもお答えいたしますので、今回の座談会への参加者(書き込める方)は「リデビュー小説賞」への応募資格のあるプロ作家の方に限らせていただく形にて開催してみます。

座談会は、2018年10月18日(木)の16時頃~1週間後の25日16時頃までを予定しております。

リデビュー小説の開催概要はこちらをご覧ください。
https://novel.daysneo.com/award/kodansha001.html

*こちらの座談会は開催当時の紹介です