セリフ詳細

……彼らは数が増えすぎてしまったのですよ。

高貴なるエジプト人には劣るが、しかしやはり彼らは強い。

労働力として使うのに持ってこいですが、同時に脅威になり得ないともいいきれない。

しかし日々苦役を強いて疲弊させれば、我々に反旗を翻す力も残せまい。

こういった、ファラオ・アアケペルカラーの尊き御考えによるものです。

作品タイトル:Predestination-Living Deads' Life 0-1-

エピソード名:there -1-

作者名:波多野琴子  ktkhtn97125

55|ファンタジー|連載中|15話|29,564文字

聖書ラノベ新人賞, 日常, ファンタジー, コメディ, シリアス, 聖書, 妖怪, 怪物, ライトノベル, キリスト教, 旧約聖書, 吸血鬼

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〈それ〉は視た。故郷に降りかかる十の災厄、吹き荒れる風、そして、――




ミイラ男のアルフレッド(通称:フレディ)は、怪物保護支援施設《ヴァンパイアの館》で暮らしている。スタッフである吸血鬼のアルカード卿を初めとする七人の同居人たちと、なんやかんやとてんやわんやで楽しい日々を送っていた。
が、あるとき彼は気付く。

「……覚えて、ない」

そう、彼には生前の記憶がなかったのだ。


どうして彼は全てを忘れたのか。どうして彼は死してなお生き、この世に身をとどめ続けているのか。どうして生き続けるのか。彼の切なる問いに答え得る、唯一のものとは――


とある「生ける屍」の記憶を巡る、時を超えた物語。