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NOVELDAYS座談会活用の良い案が色々出始めているところなので、皆さんの参考になりますかどうか。


ご自身が主催した座談会などについては、販促イベント的な使い方と平行して、電子書籍化を視野に出来るものを想定すると一石二鳥になるのではないかと思います。


弊社のほう、実験としてNOVELDAYS座談会を開催ののち、編集し、電子化して販売してみるというテストを何度か繰り返してみています。これは会社の売上のためというわけではなく、現行の電子書籍市場の実地データを取るために何度か実施したものです(今は非常に有用なデータがいくつも取れたので実施していません)。

詳細な数字は企業としての秘密になってしまいますが、平均すると「たぶん個人がバイトするより良いんだろうな」といった程度の数字が出ています。弊社の売上と比べれば実施を続けるつもりには毛頭なりませんけれども、個人生活としては悪くないサポートになりそうです。

また、この活動(座談会主催→電子書籍化)自体が、ご自身の作家・小説家・マンガ家などの生き残りにも繋がるわけで、クリエイターとしての存在証明にもなるわけです。


もちろん、電子化した内容によってほとんど全く売れないものと、想像以上に売れるものに真っ二つに分かれています。売れないものは1年間の売上全額合わせても2万円にもなっていませんが、売れているものは「なるほど~」といった程度の数字です。

大雑把に共有すると、ぼくの商業書籍の最低部数だった書籍1冊の印税額より、電子書籍の売れ行き良好な1冊の売上は上回っています。しかも数を揃えればロングテールで続く売上なので、最終的には予想以上の売上に繋がりそうです。

開催した座談会の企画と、その時参加してもらったパネリストなどの傾向が合致するかどうかなどが大きく影響します。たとえば「小説をこんな風に書こう」みたいなマイルドなノリの座談会や、パネリストがハマらなかった座談会はまったく数字は出ません。その分野一流のパネリストと共に具体的なソリューションを提供する実用書チックな内容の数字は堅いです。


重要なことなので繰り返しますが、「小説を頑張って出そうぜ、ノウハウを語ろうぜ」みたいな和気藹々とした座談会の電子書籍は販売してもそんなに数字が出ません。著名人である必要はまったくなく、そのニッチな分野一流のパネリストと「これを実行すれば〇〇という結果が出せる」という解決策を提供できる座談会を開き、もちろん中身も伴っているものであれば、電子化で悪くない数字が出る可能性があるでしょうね。もちろん、そのときの経済状況や群集心理によって様々変化はあるでしょうけどね。

もし仮にぼくが無職だったら、皆さんとノウハウを共有せずに開催を続けていたでしょうね。また仮に弊社がSIで大きな売上を上げていなければ、NOVELDAYSはむしろ現状のようなNOVELDAYSではなく、弊社の座談会システムとしてもっと違う道をたどった可能性もあります。


ちょっと書ききれないくらいノウハウがありますし、そのノウハウをお伝えするのがぼくの仕事ではないので、概略だけになってしまいますが、もしぼくとお会いしたりする機会があればノウハウ共有させてもらいます。

また、サポートに連絡してもらい、「至道に取り次いでくれ」と伝えてもらえれば、もしぼくが少しの余裕があるタイミングだったらですが、ご質問などに可能な範囲でお答えさせてもらうことできるかもしれません。(※超多忙なので、ぼく個人からの返信は期待はしないでください)


パネリストの方々とは、事前にちゃんと印税の交渉・確認をしておきましょう。また、印税をお支払いする期限についても、メールなどでしっかり記録に残し、パネリストの方々と良い座談会を開いてください。ご自身が一番勉強になるはずです。




また、重要なことなので補足します。

ぼくは決して、上記のNOVELDAYS座談会だけをお勧めしているわけではありません。NOVELDAYS座談会を話題にしてくださっているので、自分の経験を少しだけですが開示しているにすぎません。

こんなのは単なる一例であって、世の中には非常に多岐にわたる事業の手法があります。別に皆さんに「10億を集めてこの事業を立ち上げろ」と言っているわけではありません。ぼくなら個人の範囲で100も200もやれることが思いつきます。クレクレ行為にはスルーさせて頂きますが、皆さんが率先して話題にされることがあれば、またご自身で意思を持って取り組もうという方であれば、ぼくも喜んで協力したいと考えます。

作品タイトル:NOVEL DAYS リデビュー小説賞 座談会(第二部閉幕!)

エピソード名:リデビュー小説賞 座談会 #2-3

作者名:講談社タイガ公式  kodansha_taiga

228|創作論・評論|完結|9話|126,227文字

【リデビュー小説賞】, 講談社タイガ, 講談社ラノベ文庫, 講談社ノベルス

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「NOVEL DAYSリデビュー小説賞 座談会」

現在第二部も終了いたしました。

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■参加者
司会:作家 至道流星

講談社ラノベ文庫 編集長
講談社タイガ 編集長

リデビュー賞応募者のプロ作家の皆様

■開催概要
講談社が主催する「NOVEL DAYS リデビュー小説賞」についての座談会を開催いたします!
この賞を開催するにいたったの経緯や、現在の出版市況、小説に対する思いなどを、縦横無尽に熱く語っていただきます。

「リデビュー小説賞」の応募資格をお持ちのプロ作家の方々からのコメント、ご意見、ご質問なども大歓迎です。

*応募者や応募検討中の方へのご質問などにもお答えいたしますので、今回の座談会への参加者(書き込める方)は「リデビュー小説賞」への応募資格のあるプロ作家の方に限らせていただく形にて開催してみます。

座談会は、2018年10月18日(木)の16時頃~1週間後の25日16時頃までを予定しております。

リデビュー小説の開催概要はこちらをご覧ください。
https://novel.daysneo.com/award/kodansha001.html

*こちらの座談会は開催当時の紹介です