セリフ詳細

だからー、福音主義信仰において聖書が誤りなき神の言葉だというのは、イエス様が完全に神であり人であるように、完全なる神の言葉でありながら、人間の言葉という2重の側面を持っているんです!自由主義神学<リベラル>の人が福音主義に対して偏見を持っているように、ファックスみたいに神様の言葉を聖書記者が受信してるっていう考えを採用してるんじゃないんです!聖霊様が聖書記者に働きかけて、聖書記者の個性を通して人間に語りかけたんです。また、言語霊感という考えについても、聖書の中で使用される聖書ヘブライ語やコイネーギリシア語で使われている、各単語や文節の文法上の意味や、細かい言葉のニュアンスについても聖霊様の導きがあるという考えであって、一語一句神様の言葉を機械的に書き写しているという考え方ではないんです。それに、自由主義神学<リベラル>を信じる人は、上っ面だけをとらえて、聖書には矛盾があるとか間違いもあるとか言うけど、聖霊様の導きを求めながら全体をよく読み込むなら、その一貫性は否定できないはずです。聖書の文書は、それぞれの聖書記者の個性を通して書かれながらも、聖霊様の導きによって守られているからこそ、誤りなき神の言葉なんです!!

作品タイトル:天の国の猛騎兵(ハッカペル)

エピソード名:巻き込まれる者

作者名:ho_poneros

149|学園・青春|連載中|20話|81,609文字

キリスト教, 聖書, 学園神学コメディ

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『信じ方が違うのに、信じる相手は同じ神!?』

 キリスト教主義を掲げる嗣業学園高等学校。そこに通う水野陽太は、クラスに馴染めず、鬱々とした日々を過ごしている。そんなある日、聖書科の授業方針に異を唱えたサイッコラ愛花。

 愛花は、嗣業高校の聖書教育は聖書をフィクション扱いしているとして批判し、聖書は神の霊感によって書かれた、誤りなき言葉であると断言する。陽太は、愛華が勝手に掲げた「嗣業リバイバル」に巻き込まれる。

 愛花の考えに反対するキリスト教徒の生徒、ある事情があり教会から離れてしまった生徒との出会いを経て、陽太はキリスト教の世界により深く引きずり込まれることになる。一方愛花は、神の愛を証明しようと、次々と「奇跡」を起こして見せる。噂は広がり、愛花の「奇跡」を解明しようとするオカルトオタクの生徒まで現れ……。(332文字)

※作中の登場人物の言動は、特定の教派の信仰的立場を代表するものではありません。また、作者の思想を代弁するものでもありません。