セリフ詳細

わかりやすさを優先して、擬人化して言うならさ、

ぼくはただ、あなたとの関係において、ぼくである。

もっと言うと、ある女が、娘の前では母となり、愛する男の前では女になるとして、

じゃあ、そのある女は、母なのか? 女なのか?

どちらでもあり、かつ、どちらでもない。

なんというか、お互いがお互いを映し合い、開かれた関係性の中で、相互作用の中で、様々な相貌をみせてくれる、というわけ。


作品タイトル:西田幾多郎を読む

エピソード名:『善の研究』を読む②

作者名:千夜一夜読書人  nomadologie

19|社会・思想|連載中|9話|32,364文字

哲学, 西田幾多郎, 善の研究

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哲学者・西田幾多郎の著作を順番に読み進めていきます。