セリフ詳細

ホッブズは、すでに見てきたとおり、統治権力を一箇所に集中させていく。

でね、最高権力は、ある面では法に縛られないとした。

これも、すでに見てきたとおり。

なぜ最高権力が法に縛られないのかというと、まさにそれが最高権力だからだよ。

最高権力が法に縛られるのであれば、最高権力とは言えないだろう、という理屈。

もっとも、じゃあ最高権力は何をしても許されるのかっていうと、そうではなく、神の理法である自然法には従わないといけないだろう、ってのがホッブズだった

作品タイトル:「市民社会」と「公共性」あるいは「国家」とは何か?

エピソード名:15 ロック『統治二論』(3)

作者名:千夜一夜読書人  nomadologie

51|社会・思想|連載中|25話|58,896文字

市民社会, 公共性, 社会哲学, 哲学, 思想, 社会学, 政治, 民主主義, 国家

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「市民社会」と「公共性」、及び「国家」について学説を整理しながら考えていきます。