セリフ詳細

ルーファスへの愛は特別なものだった。物心(ものごころ)がついたときからずっといっしょで、彼を兄のように(した)っていたわ。いつの間にか、それが恋に変わったの。つまり、初恋ね。フェリクスは、突然私の前に現れて、ずっといっしょにいてくれた。ルーファスを探しに北部へ行ったときも彼は一生懸命探し回ってくれた。自分の気持ちをいつもストレートに伝えてくるし、いっしょにいて楽しいし、自分からキスしたいって思ったのはフェリクスがはじめてだった。フェリクスと過ごした日々は短かったけど、彼が私の前からいなくなって改めて、彼をどれだけ愛していたのか思い知ったわ。

作品タイトル:ふたりの嘘つきさん~嘘からはじまった恋~

エピソード名:#10 私が“レイラ・ドリス・マクレーン” になる![5]

作者名:聖ゆうな  rukiA1119Merci0z

49|恋愛・ラブコメ|連載中|22話|40,408文字

恋愛, 嘘, 戦争, 共幻コン

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それは祖母の一言からはじまった。祖母には文通相手がいる。その相手は、昔、結婚を誓い合った相手。祖母の願いは、自分に万が一のことがあったら、自分になり切って手紙を書き続けてほしいという。祖母になり切って手紙を書き続けていたある日、文通相手が会いに来ると言って!

※写真素材は「足成」さんと「Pixabay」さんからお借りしています。