「感電」第二部 十字路の悪魔

[ファンタジー]

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中国人民解放軍による尖閣諸島侵攻が突如はじまる。自衛隊、米軍は?
スリリングな展開……まさかの結末を迎える。ヒューマンドラマ&現代ファンタジー!

第二部 「十字路の悪魔」
 一乗寺の新住職となった白神梨恵はコロナで亡くなった兄・米津依織が遺した「子供食堂」の運営を受け継いだ。コロナの影響もあり貧困は一層世の中に蔓延していく。米津幸は息子・依織のスマホに死してなお毎日のように「LINE」を送って来る謎の人物に気付く。また一乗寺の寺務で働く菊池裕子の夫・夏樹は自衛隊「対潜哨戒機」に搭乗し尖閣諸島の防衛を担う。夏樹には「西洋魔術」の専門家という別の顔も。
 一乗寺にはもう二人が関わってくる。一人は佐渡島出身の尼僧・吉水志穂。一乗寺で僧侶となる。志穂には妹沙穂の自殺の真相を探る目的があった。もう一人は梨恵の小学生の同級生で「白鷺神社」の神主・仙波清人。清人は狭山湖湖底に沈む「緋河神社」の再建を計画する。一体この神社に纏わる秘密とは?
 突如、任務中の菊池夏樹の眼前で中国共産党の世界制覇への第一歩が踏みだされることに。台湾、尖閣諸島は中国人民解放軍に難なく占領され、沖縄本土まで侵攻の危機に瀕する。同時に北朝鮮軍が三十八度線を越境。ロシア軍が東欧に侵攻寸前。自衛隊は手も足も出ない。米軍はコロナ禍で機能不全。その果ては?
 四大厄災「疾病、戦争、支配、貧困」その四つがクロスするところそこには。
夏樹は「ヨハネの黙示録」に記される「十字路の悪魔」を想起し震える。
 十字痣の梨恵は、釈迦と古き仲間たちの夢を見た。

人間である釈迦の遺志を継ぐ者は、古の八百万の神に縋るー

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