※作者が世界に没入するのに時間がかかる為、ある程度まとまって書いてから上げます。少々お時間をいただきますが、どうぞ宜しくお願いします。

　ある朝、気付いたら自分の『生命記録（ライフログ）』が無く、さらに多くの記憶をも失っていたマルヤマ。システト大陸庁の職員タカトウに拾われ、大陸庁職員として働く事になった。マルヤマの事情を唯一知っているタカトウの助けを得ながら、何とか平凡な生活を始めて、約二年、マルヤマの記憶は未だ戻る様子もない。
　そんなある朝、マルヤマは「上」に呼ばれて、極秘の調査を命じられる。「陽冠咳熱」の実態と真実の調査だ。調査のために、協働相手として選ばれたのは、「地下の人」と噂されているチカシマだった。マルヤマの身を案じ、任務に大反対するタカトウを無視し、マルヤマは調査を受ける。
　そして、ようやくマルヤマは「真実の自分」と向き合うことになる・・・。