月ニ憑カレタ歌語リ〈アースフィアの戦記〉

作者 とよね

[ファンタジー]

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6件のファンレター

太古、言葉は歌であり、星たちはみな歌った。
歌は万物を調律し、生命の持続可能な領域を宇宙に創り出した。
それは語られる創世ではなく、自ら語る創世の歌。
『はじめに言葉があったのだ』


神は地球人を創造し、地球人は新人類『言語生命体』を創造した。
創造主への反逆を経て遠い異星アースフィアに隔離された言語生命体たちは、文明の欠損を歌の技術で補いながら、囲いの大陸と呼ばれる地で独自の世界を作り上げていた。


物語は大陸南西部、鉱山街コブレンから始まる。
月のない夜、何者かに追われる一組の男女を保護したコブレン自警団の青年ミスリルは、たちまちこの二人の旅人の異常さに気付くこととなる。
二人はありえない荷物、夜空から盗み出したかのような満月を携えていたのだ。
問い詰めるミスリルに、旅人はこう応じる。
「俺たちは月に憑かれているんだ」
図らずも旅人たちから受け継いでしまった『月』を棄てるべく、ミスリルは二人の仲間と共に街を出る。
彼らが驚くべき旅を始めたそのとき、折しも大陸全土を覆う戦乱の嵐が吹き荒れようとしていた。


神なき被造物たちが世界をさまよう、シリーズ第三弾。


■アースフィアの戦記とは
 遠い異星アースフィアを舞台に繰り広げられるファンタジー/SF小説群。

・かつて地球人に創造された『言語生命体』と呼ばれる新人類が繰り広げる戦模様を描いた本編
・言葉を魔法のように操る『言葉つかい』たちが異能バトルを繰り広げる外伝

 とで構成されています。
 すべて独立したお話になっているので、どの作品からでもお読みいただけます。

■次回更新予定:2021年4月頃 外伝『使者と死者の迷宮』連載再開予定。
※本編と外伝を4章ずつ交互に公開しております、
※4章分更新するごとに書き溜め(休載)に入るというペースで連載を進めております。


■登場人物欄は随時更新。アイコンはフリーアイコンメーカー『CHARAT YOCO』『CHARAT MAE』『CHARAT MAE2』様にて作成しました。
・2020.5.27 「ララセル・ハーティ」を追加しました。
・2020.5.28 「アイオラ・コティー」を追加しました。

ファンレター

びっくりしながら読み進めてます。

序盤で話が進むと同時に、世界観の説明がなされるのですが、ほうほうなるほど、えっまじ? いやそうきたか! やられた! と思いました。 いやでもここまで風呂敷広げて大丈夫? ハードルが筋肉番付のモンスターボックス並みに高いよ? と心配しつつ正当性と被虐愛まで読みすすめましたが、心配なさそうですね。 すみません、なんか語彙力崩壊してしまいましたが、まじで面白いです。 アースフィアの連載も終盤に近いのですね。プレッシャーきついでしょうが、頑張ってください。応援してます。

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『学園あーすふぃあ』が読みたくなりました

僕は住んでるところが元・鉱山(銅山、そして昔は金山)町、仕事してる町は元・炭礦町なので、例えば登場人物がカンテラを使っていたりすると興奮するのです。とよねさんが動植物に造詣が深いのもまた、作品に「生きた生態系」を感じます。日本には昔、今述べた知識、その学識を巧みに使いこなした作家がいました。春と修羅のひとですね。両者、全然違うタイプの小説を書いているのに、共通点がある。いや、ところで『学園あーすふぃあ』が読みたくなりました。中学生か高校生のミスリルさんが奮闘する物語。つくってほしいなぁ(笑)。

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無骨だけど可愛い奴

ミスリルって、無骨だけど可愛い奴だと確信してきました!! 可愛いよ、いっそ女物の服を着せてみたいよ!?(どういう意味かは本文参照) どちらかというと地の文で圧倒させてしまうアースフィアですが、キャラクターの言動が僕のオタク心をチクリと刺す。ツボを押さえている、というか。

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黒実操さんへ。

応援コメントありがとうございます! 各キャラクターの動向も含めて、予測のつかない展開で畳みかけていきたい……ところですね。 がんばります。

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シルヴェリアさま!!!

え、ここで続くの? シルヴェリアさまの動向は??? てっきりマグダリスさんと一緒とばかり……でもシルヴェリアさまマジシルヴェリアさまだから……信じてる!

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頑張れ! ミスリルさん!!

ちょっとこれは予想もしてなかったにも程がある展開だけど、ミスリルさん御本人が一番面食らってるものね!? 戒律真面目に守るミスリルさん、かっこいい!!!

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