暗殺者たち 暗殺ミッション①

[ミステリー]

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 四ッ谷のパブ・ミムラのバーテンダー木村佐枝は、私怨の標的を泥酔させ、事故に見せかけて殺害した。殺害後、佐枝から、佐枝と同姓同名の義妹・佐枝が標的から受けた婦女暴行のおぞましい記憶が一つ消えていった。
 二人目の標的・鷹野秀人を殺害した後に、標的の義父・鷹野良平が泥酔による心不全で死亡した。佐枝の勤務先クラブ・リンドウのフロアマネージャー芳川は、生前の鷹野良平から鷹野秀人の死因調査を依頼されて調査していた。その芳川が佐枝の次の標的二名によって監禁されるが、佐枝は吉川を救って標的二名を泥酔させて消す。
 鷹野良平はクラブ・リンドウ経営者・宮島亜紀のかつての内縁の夫で、佐枝の義妹を婦女暴行の果てに再起不能にした、娘婿・鷹野秀人ら八名の加害者をどう処分するか亜紀に伝えていた。鷹野良平の遺言に従い、残りの標的四名を追って佐枝と芳川は前橋市のクラブ・グレースに出向し、標的一名を泥酔させて殺害する。
 佐枝と芳川の元に匿名者から、残り三名の標的を特殊弾丸発射装置で消せと指示があり、特種弾丸の発射装置が送られた。故人鷹野良平の関係者から佐枝たちの裏の仕事が漏れたと知った佐枝たちは、指示どおりにしない場合、佐枝たちが始末されると判断して、指示どおり標的を消す。すると、ウィルス感染対策の記者会見場で与党幹事長、元幹事長、総理を消すよう指示がなされた。
 指示どおりにしても、標的を消した後に、佐枝たち関係者が口封じされると判断した佐枝と芳川は。記者会見場で標的を消し、佐枝と芳川を口を封じしようとする始末屋二人を消す。全てが、後藤副総理の指示だったと知った内調の与田捜査官は、佐枝に後藤副総理暗殺を依頼する。佐枝たちは総理に就任した後藤総理を皇居ランの最中に特殊弾丸発射装置で消し、与田は関係者の口を封じる。新たに、内調主幹と内閣情報官に、後藤総理と二人の愛人の間に産まれた異母兄弟が就任した。二人は内調の始末屋を使い、佐枝たちと与田捜査官、佐枝たちの裏の仕事を後藤総理に密告した鐘尾盛輝たちを口封じしようとする。佐枝たちは先手をとり、佐枝たちの裏の仕事を後藤総理に密告した鐘尾と始末屋を消す。
 佐枝たちは内調内の通話をハッキングして、『後藤副総理が息子の宮塚登に指示して与党幹事長と前幹事長と内山総理を消し、総理になった。その報復で後藤総理が死んだ。息子の宮塚登は父・後藤総理を亡くした報復に一連の経緯を知る者を抹殺して内調の主幹になった。さらに、異母兄の木村巧内閣情報官を抱き込み、残った何も知らない与田に全ての罪を着せて抹殺しようとしている』との会話記録を内閣官房の特務官である佐伯警部に渡し、主幹と内閣情報官は処分される。与田は佐伯特務官の部下だった。佐伯は佐枝と芳川も自分の部下にし、佐伯は特殊部隊を率いて内調の始末屋組織を壊滅するが五名の始末屋が逃れた。始末屋の一人が佐枝たちを消そうとするが芳川が一名を消す。佐枝は自分たちが、佐伯特務官直属の始末屋、暗殺者になったのを実感した。

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