密室灯籠

[学園・青春]

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24件のファンレター

「誰かの記憶には残っていたいからさ、書き残しておくよっ!!」
 これが僕の〈私小説〉。
 私小説とは、ほぼそのままのことを書く小説のこと。昔、僕が駆け抜けた日々を綴ったよ。  
 ハイデフなフリーキーフロウで、響けバイブス!!

表紙はくめゆる先生(@kumeyuru)に描いていただきました!!

ファンレター

密室の中を流れゆく灯籠

エピローグまで読み終わりました。今は……密室なのに、同時に無限の広さを持っている空間をゆっくり流れる灯籠を眺めているような読後感に浸っています。 こうした読後感は、自己を狭く深く掘り下げていくことによって、いつかとんでもなく広いところへ突きぬけてしまう私小説という小説形式の醍醐味でもある気がします。 自己を私小説の中に生かす(あるいは転生させる)ということは、現実世界の自分を少しずつ殺していくことであるのかもしれませんね。実際この作品には、いつもどこかに「死」の影が揺曳している気がしまし ... 続きを見る

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心に沁み込む人生の箴言

第120話まできました! バンドの話、本屋さんでのアルバイトの話、るるせさんの人生に束の間関わり、そして擦れ違っていく男性、女性たち……。 興趣尽きないエピソードの数々と、其処此処に差し挟まれる「人生の箴言」とも言うべき言葉が味わい深いです。 今回読んだ中で特に私の心に沁みたのは……「ほとんどの人間は、天才ではない、というのがわかると思う。それはとても大切なプロセスだ。」でした。 120話まできて、結末までの距離がはっきりしてきました。読者である私の中で達成感とも寂しさともつ ... 続きを見る

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見る前に跳べ

第101話まできました。 自らの人生を「私小説」として語り直す中で、るるせさんが打海文三氏の『ロビンソンの家』のモデルであった事実が語られる(す、すごい‼)……自ら語る「私」と他者が語る「私」……るるせ流「私小説」の多重構造の面白さに心が躍ります!しかも、章タイトルの「見る前に跳べ」に痺れました。 私がこの言葉を最初に知ったのは、大江健三郎の「見るまえに跳べ」を通してでした。しかもその『大江健三郎集』(たしか集英社版)は、著者の自筆を写真で巻頭に載せる(以前、そういう文学全集がよくありました ... 続きを見る

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第92話まで

第二部第92話まで来ました。 相変わらず面白いです!^^ 実は最近、燃え殻さんの『ボクたちはみんな大人になれなかった』という作品を読んだんです。世代的にはるるせさんとかなり重なり合うのかな、と思い、読みながら、この『密室灯籠』のことが頭に浮かびました。 燃え殻さんの作品も面白かったのですが、私個人の感想としては、るるせさんの作品の方がより痛切で、より文学的な気がしました。 文学的、というのは、読む人の心の深いところにまで届く、そのパワーだと私は思うのです。 『早退届』も読ませて ... 続きを見る

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疾風怒涛の青春と心に沁み入る言葉

第52話まできました。 毎話、じっくりゆっくり読ませていただいています。 この作品を読んで、私小説というのは、人生の濃縮液であると同時に、上澄み液でもあると感じました。 時に傷ついたり迷ったり、時に濁ったりする、濃い(濃すぎるほどの!)日々が描かれるうちに、逆にとても澄んだ〝何か〟が浮かび上がってくる気がします。それがるるせさんの「純」文学なのかな、とも感じました。 また、「作家成瀬川るるせはいかにして鍛えられたか」的なエピソードにも興味津々です。るるせさんの血には、少女小説のエキスも混 ... 続きを見る

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刺さる。でも終わってない!

るるせさん、最終話まで拝読しました。お疲れさまでした。 思えば僕はこのNOVELDAYSにおいて、るるせさんの「ケモノガハラ」に触れ、衝撃を受けたのでした。 その作者さんが、カワイイキャラを使って見た目は全く異なる作品を書かれていることも。 しかし、それも覗いてみればやはり、通底してるものがあり、この人何者(失礼)!?と引き込まれていったのでした。 この「密室灯籠」は、そんな作家の振り返り作業で、僕の興味をひかないはずはない。 特に僕は音楽の分野にからっきし無縁でして、そこは残 ... 続きを見る

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この夏にこの作品を読んだこと

堂々の完結おめでとうございます! 私はサブカル目当てに読みだしたのですが、次第に、その時々での彼女とのエピソードを読むのがとても好きになりました。 相思相愛で会話が楽しくてポップに煌めいているのに、いや、煌めけば煌めくほど影が強くなって終わりの予感にチクチクする。誰も悪くないのに。切ない。冬の素敵なシーンもあったけど、夏を感じさせる作品だなぁと、個人的な感想ですが。 眩しい夏を疾走するよう、でも夏には終わりが来る、それを現時点のるるせさんが“覚悟”を決めて抽出している。 自発的に動いてた ... 続きを見る

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31話まで

31話まできました。 とても面白いです! 疾走感のある文章が高密度のままずっと保たれていてすごいと思います。 ここまで読んで思ったのは、この作品はるるせさんの『ヰタ・セクスアリス』でもあるのかな、ということでした^^。 また、バスの運転手を通して語られる「国家論」、ファンキーな宮沢賢治。そういう考察の部分も、いろいろ考えさせられます。 引き続き、楽しみに読ませていただきます! 中間報告でした^^

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お疲れさまです。。。

『密室灯籠』完結お疲れさまです。 「完結」になっている。。。 本当に完結なのですね……。 エピローグは情景が目に浮かぶようで、美しく、切なくて、涙が出てきそうでした。 るるせさんの青春。 かっこいいです! 21万字を超える自伝的私小説が完結した、大切な瞬間にこんな陳腐な言葉しか送れずに申し訳ございません。 今夜はとびきりおいしい麦酒を飲まれていますように。

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皆CDを買っていた時代

多くの方がファンレターを出されていて、ずっと気になっていた作品。 ただ、何しろ現在既に150話近い長編ということで、読むには腹を括らなければと…つい今まできてしまいました。 いざ読んでみると、冒頭からいきなり、熱気の籠もった風にザアッと包まれた気分になりました。 一気に第九話まで読みました。 私小説的な文学の味わいとエンターテインメント性が見事に融合した、興趣尽きない青春物語(しかもド直球の)ですね‼ 大槻ケンヂ、ゴスロリ、尾崎豊の「十七歳の地図」…一つの時代がくっきりと浮かび ... 続きを見る

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ほぼリアタイで読んでいます

宮台真司先生、南大沢ときたら、首都大に聴講に行かれたのですか!?今は都立大でしたね。一見地味だけどあそこはガチエリート大学ですよね! 描かれている時代、私はその頃ガチ子育てをしていたので詳しくはないのですが、わさわさとした空気感は覚えており興味深かったです。 そして、たとえ「〈始まりの時期〉に東京を去っていってしまった」としても、何度も裏切られたとしても、現にこうしてるるせさんが創作を続けられているということが、読者としてホッとするというか、嬉しくなってきます。 得てして才能のある方の ... 続きを見る

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139話

小説として読むと残酷ながらもドラマチックですが、もし現実にあったことだとしたら……あまりにも辛いです…。 でも、ほんの一握りの人が光を浴びる場所を目指すような世界ではこんな現実もあるのでしょうか……。 心も体も寒い思いをされている「僕」に温かい光が注ぎますように……。 続きを楽しみにしております。

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最新話まで

こちらは最新話に追いつきまして、まさしく“読むライブ”にオーディエンスとして参加しております。 Aqua Timez の対バンなんて凄すぎ!  そしてインディーズデビュー……時代の闇鍋のようなごった煮感が蘇ってきます。 文章から漂うひりつく空気感とジェットコースターのような緩急に、なんかもう私の情緒がヤバいです。 更新を心して待ちます!

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渾身の物語

るるせさんの渾身の物語を、心して読ませていただいています。 血みどろになって、吐き出して、言葉にして、作品にして、作家という生き方はこんなにも鮮烈なのだと胸を打たれています。 ありがとうございます。

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止まらない!

昔、若い頃見ていたシーンが、もしかして、るるせさんと少し被っているのではないかと思い読みだしたのですが、止まらなくなって! すごく読みやすいし面白いです。 身を削る私小説でありながらエンタメしていて、るるせさんの「覚悟」の深さに感服したり…… 読んでいくうちに(誠に勝手な個人的なイメージなのですが)るるせさんに、『めだかボックス』のキャラ球磨川禊がオーバーラップしてきたんですよね……(昔、『ハンター×ハンター』目当てでジャンプ買っていました)ボロボロになりながらも笑う“グッドルーザー”。 ... 続きを見る

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第二部、読み始めました。

るるせさん、こんにちは。 「密室灯籠」の第二部、読み始めました。 こんなことをるるせさんに言うのは失礼で不躾なのですが、 格段に読みやすく、分かりやすくなっていると思いました。 回想的な流れの中に、書いている時点での心境を入れ込んだりするのは、 多くの人がやっていると思います。 が、ここまできれいにやり切っている文章にはそう出会えない気がします。 かなり丁寧に慎重に、それでいて力を込めて書かれているなあ、と感激し、同時に自省しております。 読む方も心して行きたいです。 ... 続きを見る

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笑いました。

こんにちは、紫雀です。この話。事実なんですか?……グリーンそーめん、最強ですね。(≧▽≦)

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生々しく痛く眩しい

るるせさん、書いておられて辛くなっておられないだろうか……と勝手に余計な心配をしています。 でも、自叙伝を書くということは自分にナイフを立てて血を流すことなのかもしれないと思いました。 明るさや希望だけでなく、気だるさややるせなさ、生々しさや絶望もあるから、それを踏まえての青春小説だから、『みちくさ』のようなほんわか感を漂わせている作品であってもるるせさんの描かれる青春は胸に響くのだろうな……と思いました。

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興奮してしまった!

いいですね、凄い興奮します。このノリ、最高です。続き楽しみにしております!

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青春とは

美しいもののようでいて、実のところ容赦ない時代だと思います。るるせさんのこと、少し理解できたような気がしました。

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