私の青空―スウィート・ビター・スウィート3

作者 松本尚生

[恋愛・ラブコメ]

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お父さん。ボク、好きなひとが出来たんだ。この春からそのひとと一緒に暮らす。
郁也は進学のために借りた1LDK南向き風呂付き、家賃月4万8000円の部屋の鍵を回した。郁也の後から、シューズの紐に手間取っていた佑輔が上がって来た。
「いいんじゃない、古くて安い割には」
「そうだな」
ここで、ふたりの新生活が始まる。終バスの時間が近付いても、慌てないで済む生活――。

真っ先にカーテンを買って来て取り付けた。
夕食を外で食べようかと提案した郁也に、佑輔は「勿体ないから部屋にいよう」と答える。ふたりきりでいられる時間、それは努力して一緒に進学したふたりの得た幸せだった。

大学生になった郁也と佑輔、松山、矢口、真志穂に、新しいメンバーも加わり、新生活が始まります。
そして郁也に出来た初めての「友達」。
少しずつ大人になっていく彼ら十八歳の、春を描きます。
北海道ならではの清浄な空気も、感じていただければ幸いです。

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