アメイジング・グレイス~既に終わった英雄譚~
先の戦いで、邪神を退けた英雄が9人いたことは誰もが知っていた
内の一人、正義神の成聖者〈代行者〉が命を落としたことも
しかし、彼の死因は謎に包まれていた
かの聖奠《せいてん》は正義を執行する際、その真価を発揮する
ゆえに疑問が生まれた
世界を救うほどの正義が存在するか? 否、だとすれば何故死んだのかと
そんな中、他の英雄たちはそれぞれの人生を歩んでいた
ただ、英雄と名乗りをあげているのは2人だけ
共に大国の王侯貴族である、狩猟神の成聖者クローネスと戦神の成聖者リルトリア
両者は英雄の名声を存分に振るい――結果、もともと敵国同士だったこともあり、両国は早くも争いを余儀なくされる
そうして、大国
また英雄同士の戦に、世界は再び不穏な気配に包まれていく
それはかつての仲間たちにも伝わり――
もう一度だけ、終わったはずの英雄譚が幕を開ける
※作中における『聖別』『聖奠』の名称及び詠唱は讃美歌・聖書より引用・抜粋しております
※カクヨムにも掲載
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