贖罪の屍者
今を隔てること、永劫の彼方。
十種の人類が神々の庇護のもと、共に生きる”白銀時代”の真っただ中が舞台のハイ・ファンタジーです。
屍霊術師の女、パペッタに魂を抜かれ、その魂を他人の腐乱死体に押し込められた「俺」。
自分が何者なのか、どうしてそんな目に遭わなくてはならないのか。
一切が謎に包まれたまま、「俺」は山中の荒れ果てた墓地に放り出され、「因業(カルマ)」の呼ぶ方へと彷徨い始めます。
屍霊術師パペッタは、それを「俺」の「贖罪の旅」だと言うのですが……。
「俺」の罪と、課せられた「贖罪」とは?
その果てに「俺」を待ち受けているものは?
転生ものではない地味な異世界ファンタジーですが、少しでもお楽しみ頂ければ幸いです。
よろしくお願い致します。
なお、作中に登場する”聖ユーデット”/”死の太母(マーテル・マカブレス)”につきましては、ご興味があれば『死の太母の物語』をご参照下さい。
※登場人物紹介のアイコンは、一部を除いてかなり無理やりなので、
順次差し替えていく可能性があります。ご了承下さい。
※更新は、日々少しずつ重ねてまいります。
※本作はエブリスタさまにも掲載されております。
ファンレター
このシチュエーションは、私が主人公ならパニくります。だがしかし、此方の主人公「名無し」君は、妙に落ち着き払ってます。困惑しつつも、状況分析をしつつ、冷静に「冒険者」から逃れ、目的の場所へ向かうです。目的は「体を取り戻す事」そのための贖罪とは? 魔法ベースの異世界を舞台に、繰り広げられる、ちょっと変わった冒険活劇。読んで損はないです。 一人称文で、淡々と綴られますが、この名無し君、妙に冷めてるのもまた良い。